◆スポーツ報知・記者コラム「両国発」

 今夏の甲子園出場は逃したが、プロに進んだOBは存在感を示している。千葉大会決勝で拓大紅陵に敗れた専大松戸だ。

ロッテ・横山陸人投手(25)はセーブ王を争い、DeNA・深沢鳳介投手(22)は7月5日のヤクルト戦(神宮)で初勝利。ソフトバンク・上沢直之投手(32)も先発陣を引っ張っている。

 いずれも、常総学院などを率いてきた持丸修一監督(78)が育成してプロに導いた。茨城・藤代時代の教え子には、通算80勝を挙げたロッテ・美馬学2軍投手コーチ(39)もいる。1975年、母校・竜ケ崎一の監督に就任以来、指導歴は50年以上。多くの“持丸チルドレン”が監督、部長などを務める高校が中心となり毎秋、茨城で開催する「Rカップ」には約20校が参加する。竜ケ崎一で持丸監督の下、91年夏の甲子園に遊撃手として出場し、国学院大から高校教員と恩師と同じ道を進み、21年8月から母校を率いる川井政平監督(51)もまな弟子の1人だ。

 前任校の石岡一を19年センバツの21世紀枠で春夏通じて初めて甲子園に導いたが、竜ケ崎一では今夏の茨城大会で2回戦敗退するなど苦戦が続く。自身も30年近く高校球児を教えているが「改めて持丸先生の偉大さを実感しています。子供たちとの距離感、信頼関係の構築の仕方など、勉強になることばかりです」。今でも相談があると連絡し、助言を仰ぐという。

 川井監督が思い描く恩返しは、竜ケ崎一の甲子園出場。

「持丸先生に『政平! 竜一でもやったな!』と喜んでもらいたい」。同校で持丸先生に日本史を教わったチルドレンの端くれ、川井監督の同級生として、私もそう願っている。(野球担当・阿見 俊輔)

 ◆阿見 俊輔(あみ・しゅんすけ)2020年入社。芸能担当から始まった記者歴は約30年。

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