◆JERAセ・リーグ 阪神4―1巨人(28日・甲子園

 巨人が首位攻防3連戦の初戦を落とした。首位・阪神に1・5ゲーム差で臨んだ直接対決で投打において相手に上回られた。

これで阪神に5連敗。29日に敗れるか引き分けると阪神に優勝マジックが点灯する。

 ようやく巡ってきたチャンスだった。中山の渾身のフルスイングはしかし、バットは空を切った。阪神先発・村上の雄たけびが甲子園に響き渡る。左ひざを付き、悔しそうにマウンド上を見つめる中山は、数秒して立ち上がり、ベンチへ戻っていった。3点を追う5回2死一、二塁、フルカウントからの6球目、146キロの内角直球に屈した。

 序盤から劣勢だった。1・5ゲーム差で迎えた天王山。巨人先発・ハワードが初回、先頭の近本にいきなり被弾した。この日は制球悪く、得意のナックルカーブは抜け球が多かった。球速も乗らず、2回は三者凡退に抑えても、3回につかまった。

1死一、二塁から佐藤に右前適時打を許した。大山にも右前にタイムリーを打たれて3点目を失った。今季2勝3敗、防御率2・19の村上に対し、あまりに重い失点。ハワードはこの回限りで降板した。

 打線は4回までパーフェクトに抑え込まれる。5回2死で泉口がライト前に強烈なヒットを放ち、これがチーム初安打。石塚も連打でつないだが、無得点に終わった。ビハインドが4点に広がり、迎えた7回は、1死からダルベックの左前安打と大城の右前打で一、三塁を作った。打席には泉口。2ボールからのバッティングカウントで内角直球に差し込まれ、左犠飛で1点を返すのがやっとだった。

 8月11日からの同カード3連戦(東京ドーム)では森下と佐藤に計7被弾を許した。大きな敗因に挙がったが、この試合も3番・森下にチャンスメイクを許し、4番と5番に打点を稼がれた。

内角を攻めきれずに甘めをやられる繰り返し。独特な雰囲気の甲子園で、しかも虎党の大歓声が支配する環境下、乗せてはいけない選手をまたも乗せてしまった。

 これで阪神との直接対決は5連敗。ゲーム差は2・5に広がった。29日に敗れるか引き分けると、相手に優勝マジックが点灯してしまう。巨人の先発は田中将。ベテラン右腕に命運を託す。

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