◆秋季高校野球静岡県大会予選▽敗者復活戦 相良5―4城南静岡(29日、静岡・ちゅ~るスタジアム清水)

 上位決定戦と敗者復活戦計12試合が行われた。相良が4点差を逆転して城南静岡を5―4で下し、創部79年目で春秋通じて初の県大会出場を決めた。

エースの岡村俊紀(2年)が公式戦初完投。1点ビハインドの7回2死一、二塁から右中間を破る逆転2点適時二塁打と投打に活躍した。静清はかつて静岡商を率いた見城喜哉新監督(66)の下、無安打で決勝点を挙げ、静岡東に3―0勝利。2年連続で県切符を手に入れた。

 学校の歴史を塗り替えた。1948年創部の相良が初の県切符だ。23日の代表決定戦で静岡西に5点差逆転負けしてから中5日。後のない大一番で今度は4点差をひっくり返した。長谷川純平監督(26)は「5回が終わって円陣でこの前の逆だぞ、と話した。粘り強く戦ってくれた」と選手たちをたたえた。

 エース・岡村が我慢の投球を見せた。「序盤は高めに浮いたけど、後半立て直せた。

一人で投げきろうと思った」。3回までに4点を失ったが、4回以降は無失点で151球の公式戦初完投。打っては1点差の7回に逆転の2点適時打を放った。高校入学時、野球ノートの1ページ目に「チームを勝たせる投手になりたい」と記した通り、大事な試合で白星を引き寄せた。

 天のいたずらにも負けなかった。8回表2死走者なしから突然の豪雨で52分間中断。「その間も集中力は切らさなかった」。ダッグアウト裏に下がって全員で腹ごしらえ。いなりずしを一つ食べたというエースは、栄養をチャージして1点差を守り切った。

 今夏は1回戦で御殿場西に0―12の5回コールド負け。参考記録ながら5回完全試合の屈辱を味わった選手たちが発奮した。「県ではどれだけ通用するか試したい」と、岡村。

初の大舞台でも力を出し切る。(塩沢 武士)

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