[W杯マッチ19]“神の子”は38歳でも歴史を築く! メッシ...の画像はこちら >>

ハットトリックを達成したメッシ Photo/Getty Images

やっぱりこの男

MATCH 19 グループJ第1戦

2026年6月17日 10:00キックオフ(会場:カンザスシティスタジアム)
アルゼンチン 3-0 アルジェリア


前回大会で初戦黒星の苦い経験を味わったアルゼンチン。連覇を目指す今大会、その前に立ちはだかるのはアフリカの難敵アルジェリアだ。リオネル・メッシにとって最後のワールドカップになる可能性もあるなか、アルゼンチンの大会初戦が幕を開けた。

アルジェリアは[4-4-2]をベースにスタート。アルゼンチンのビルドアップに対して積極的に前から圧力をかけ、ボールを奪いにいく姿勢を見せた。一方のアルゼンチンはロドリゴ・デ・パウルがサイドバック脇のスペースへ流れ、サイドバックを高い位置へ押し上げる形で前進。守備時は[4-4-2]のミドルブロックを敷き、無理に前から奪いに行かない戦い方を選択した。

5分、ラウタロ・マルティネスがバイタルエリアで背負いながらボールを収めると、絶妙な落としでメッシへつなぐ。エースは冷静にゴールへ流し込んだが、判定はオフサイド。わずかに肩が出ており、先制点は認められなかった。

さらに9分にはアルジェリアもネットを揺らす。左サイドで待つファレス・シャイビへスルーパスが通り、背番号10が冷静にニアサイドへ流し込む。しかしこちらもオフサイドの判定。立ち上がりから両チームに決定機が訪れる緊張感のある展開となった。

そんななか、会場を沸かせたのはメッシの守備だった。全力でボールを追い、激しくプレスバックする姿にチームメイトも呼応。アルゼンチン全体の守備強度が高まり、球際での激しい攻防が続いた。

すると17分、ついに試合が動く。デ・パウルが最終ライン付近から鋭い縦パスを差し込むと、中央で受けたメッシが前を向く。ペナルティエリア手前から左足を振り抜いたシュートはゴール右隅へ一直線。アルゼンチンの主将が大会初ゴールを記録した。

先制後のアルゼンチンはパスのテンポと距離感が向上。メッシを中心に狭いエリアを細かく崩しながら試合をコントロールする。アルジェリアはボールを追う時間が長くなり、苦しい時間帯が続いた。

それでも前半終盤にかけてはアルジェリアも徐々に盛り返す。攻撃に厚みが生まれ、ゴールの匂いを感じさせる場面も増えたが、アルゼンチンが1点リードを保ったまま前半を終えた。

後半はよりオープンな展開となる。互いにスペースが生まれ、アルジェリアもボールを保持する時間が増加。54分にはL・マルティネスが股下を狙うシュートで脅かした一方、アルジェリアもイブラヒム・マザを中心にバイタルエリアで華麗なコンビネーションを見せ、反撃に出る。

しかし、ここでもメッシが違いを生み出した。コーナーキックの流れからエミリアーノ・マルティネスが左サイドのメッシへ展開。巧みなトラップからニコラス・ゴンサレスへスルーパスを通す。クロスはクリアされたものの、こぼれ球をアレクシス・マクアリスターが強烈なミドルシュート。GKルカ・ジダンが弾いたボールをメッシが押し込み、追加点を奪った。

66分にはデ・パウル、マクアリスターと縦パスがつながり、最後はメッシへ。絶妙なタッチでバイタルエリアへ侵入したが、左足のシュートはGK正面。それでもハットトリックへの期待を十分に感じさせた。

そして76分、その瞬間が訪れる。中央でボールを運んだメッシは左サイドへ展開し、自らバイタルエリアへ侵入。リターンパスを受けると得意の左足を一閃した。美しいインカーブのシュートがニアサイドを射抜き、ハットトリック達成。勝負を決定づける3点目となった。

80分、メッシはベンチへ退く。スタジアムは総立ちとなり、スタンディングオベーションが送られた。アメリカの地で衰えを感じさせないパフォーマンスを披露し、改めて世界最高峰の実力を証明した。

終盤はアルゼンチンが落ち着いて試合をコントロール。アルジェリアの反撃を許さず、3-0で快勝を収めた。

メッシは自身初となるワールドカップ本大会でのハットトリックを達成。さらに史上初となる6大会連続出場という偉業も成し遂げている。連覇を目指すアルゼンチンにとって、これ以上ない最高のスタートとなった。


[スコア]
アルゼンチン 3-0 アルジェリア

[得点者]
アルゼンチン
リオネル・メッシ(17、60、76)

[ポゼッション]
アルゼンチン 45%
 
アルジェリア 50%
 
中立 5%

[シュート数]
アルゼンチン:10本

アルジェリア:7本

[枠内シュート]
アルゼンチン:6本

アルジェリア:0本


アルゼンチン

フォーメーション:[4-3-3]

監督:リオネル・スカローニ

GK
エミリアーノ・マルティネス(アストン・ヴィラ)

DF
ゴンサロ・モンティエル(リーベル・プレート)
リサンドロ・マルティネス(マンチェスター・ユナイテッド
クリスティアン・ロメロ(トッテナム
ファクンド・メディナ(マルセイユ)

MF
ロドリゴ・デ・パウル(インテル・マイアミ)
アレクシス・マクアリスター(リヴァプール)
エンソ・フェルナンデス(チェルシー)

FW
リオネル・メッシ(インテル・マイアミ)
ティアゴ・アルマダ(アトレティコ・マドリード
ラウタロ・マルティネス(インテル)

交代出場
46分 ゴンサロ・モンティエル→ ナウエル・モリーナ(アトレティコ・マドリード)
55分 ラウタロ・マルティネス→ フリアン・アルバレス(アトレティコ・マドリード)
55分 ティアゴ・アルマダ→ニコラス・ゴンザレス(アトレティコ・マドリード)
80分 クリスティアン・ロメロ→ニコラス・オタメンディ(ベンフィカ)
80分 リオネル・メッシ→ニコ・パス(コモ)

アルジェリア

フォーメーション:[4-4-2]

監督:ヴラディミル・ペトコヴィッチ

GK
ルカ・ジダン(グラナダ)

DF
アイサ・マンディ(リール)
ラヤン・アイト・ヌーリ(マンチェスター・シティ
ラフィク・ベルガリ(エラス・ヴェローナ)
ラミ・ベンセバイニ(ドルトムント)

MF
ファレス・シャイビ(フランクフルト)
ヒシャーム・ブダウィ(ニース)
ナビル・ベンタレブ(リール)
イブラヒム・マザ(レヴァークーゼン)

FW
アミーヌ・グイリ(マルセイユ)
アニス・ハジ・ムーサ(フェイエノールト

交代出場
64分 ヒシャーム・ブダウィ→フセム・アワール(アル・イテハド)
64分 アニス・ハジ・ムーサ→リヤド・マフレズ(アル・アハリ)
64分 アミン・グイリ→ モハメド・エル・アミーン・アムーラ(ヴォルフスブルク)
82分 イブラヒム・マザ→ラミズ・ゼルキ(トゥエンテ)
82分 ナビル・ベンタレブ→アディル・ブルビナ(アル・ドゥハイル)

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