バルセロナはなぜガブリエウ・ジェズスを獲得した? 加入の舞台...の画像はこちら >>

バルセロナに加入したジェズス photo/Getty Images

スペイン紙が特集

バルセロナは今夏の移籍市場の最後に、FWガブリエウ・ジェズスを獲得した。29歳のブラジル代表FWに対する関心が明らかになったのは市場閉幕直前だったが、実際にはそれより少なくとも1週間前から交渉が始まっていたという。

『MUNDODEPORTIVO』が報じた。

バルセロナは最後までアトレティコ・マドリード所属のFWジュリアン・アルバレスを獲得候補の最優先にしていた。アルバレス自身もバルセロナ加入を強く望んでおり、ジョアン・ラポルタ会長、デコ氏、ハンジ・フリックもアルゼンチン代表FWを諦めない方針で一致していた。

しかし、アトレティコ・マドリードのミゲル・アンヘル・ヒル・マリンCEOが強硬な姿勢を示していたことから、今夏にアルバレスを獲得するのは非常に難しいと判断。そこでバルセロナは並行して代替案を用意し、フリックに純粋な9番タイプのFWを与えることを目指した。

そこで浮上したのが、ジェズスだったようだ。バルセロナは関心を公表する約1週間前から本人の意思を確認しており、加入への意欲は非常に強かったという。ジェズスにとってバルセロナでプレイすることは幼少期からの夢だった。

実際、ジェズスは2016年にもバルセロナ加入の可能性があった。当時はバルセロナも関心を示していたものの、マンチェスター・シティが獲得に全力を注いだことで、最終的にイングランドへ渡っている。

バルセロナが次に確認したのが、ジェズスのフィジカル面だった。特に過去に負傷を繰り返してきた両膝の状態を慎重に調査。
8月1日にジローナとのトロフェウ・コスタ・ブラバに出場してゴールを記録していたことに加え、これまでジェズスの膝を治療してきたイングランドの医師にも確認し、問題ないとの評価を得たという。

プレイスタイルも獲得の大きな理由となった。ジェズスは単純なゴール前のストライカーではなく、技術力が高く、味方との連係を得意とする9番。エリアから離れてボールを受け、狭いスペースでも高い技術を生かして味方と組み立てに参加できる。一方で、前線からの激しいプレスにも積極的に取り組むタイプだ。

さらに、前線のどのポジションでもプレイする意思を示したことも評価された。中央の9番だけでなく、両サイドでもプレイできるため、バルセロナにとって攻撃陣の選択肢を増やせる存在となる。

ジェズス自身のモチベーションも大きかった。マンチェスター・シティ時代にはチェルシー、アーセナルではパリ・サンジェルマンに敗れて、いずれもCL決勝でタイトルを逃している。そのため、まだ手にしていないCL制覇への意欲が非常に強く、バルセロナで欧州最高峰のタイトルを目指せることも加入を後押しした。

フリックも、デコ氏から提案されたジェズスのプロフィールを高く評価。アルバレスに近い特徴を持つFWとして好意的に受け止めた。
もっとも、ジェズスの加入によってアルバレス獲得を断念したわけではなく、バルセロナは今後もアルゼンチン代表FWを狙う可能性を残している。

そして決定的だったのが、獲得コストの低さだ。ジェズスとアーセナルの契約は2027年まで残っていたものの、アーセナルが求めた移籍金は固定額で1000万ユーロを超えなかった。バルセロナにとって非常に手頃な条件で獲得できるうえ、3年契約を結んだジェズス自身もアーセナル時代から大幅な減俸を受け入れた。

多くの面でクラブ側と選手本人の意思が一致して実現したジェズスのバルセロナ移籍。果たしてジェズスはバルセロナで活躍することができるのだろうか。

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