2026年8月31日、大阪メトロ御堂筋線梅田駅に、生成AIを搭載した「ヒューマノイド駅員」が登場しました。
この駅員は、KDDIとAVITAが「フィジカルAI」の活用を目的とした戦略的事業提携の一環として開発したヒューマノイドAIを使用し、大阪市高速電気軌道(大阪メトロ)での接客案内などの実証実験を行うために設置されました。
日本語での回答のほか、英語など約60の言語に対応するというこの駅員の実力がどのようなものなのか、実際に利用してみました。
ほかの人の質問などを聞く限り、周辺施設の案内については、かなり高い精度を誇っているようでした。梅田駅周辺でのショッピングスポットについては、質問者の好みを聞いたうえで、候補を提示するような形でした。さらに、音声での回答と同時に、詳細な情報などをモニターに表示されたQRコードから読み取ることができる仕組みとなっていました。これなら、言われたことを忘れてしまっても安心です。
飲食店についても同様で、「粉もん以外でオススメのグルメ」「なるべくリーズナブルで失礼にならないような店」といった質問にも、AIが最適と判断した回答を表示していました。
多言語対応についても問題ないようで、英語での質問にも回答していました。ただ、駅構内ということで雑音が多いことから、はっきりと分かりやすく言葉を区切って話さないと、AIが正しく認識してくれないようです。
乗り換えルートなどの案内も、当然可能です。フィジカルAIらしく、時折、身振り手振りなどを交えながら情報を伝えていました。
梅田駅は、その広大さと複雑さから、ネット上で「梅田ダンジョン」や「梅田地下要塞」と形容されています。当然、行き先に悩む人も多いので、商業施設の案内などはかなり助かるといった印象でした。
ただ、筆者が「大阪メトロ梅田駅の北口で間違って降りてしまったので、南口への行き方を教えて」と質問したときは、「大阪メトロの駅員さんに聞いてください」という回答でした。「御堂筋線、梅田駅の、南口に行きたい」と、音声認識しやすいように区切って話しても同様の反応でした。そのため、細かな移動の案内については、まだ人間の方が詳しいようです。
細かな質問への回答には、まだ対応しきれていないものの、今後、本格的な導入実験が進めば、人間の駅員以上に的確な案内が可能になるかもしれません。
ヒューマノイド駅員が設置された場所で案内などをしていた担当者によると、やはり今後の人手不足による省人化を見据えて開発しているとのことで、「将来的には案内役が全てこのようなAIになる可能性もあります」と話していました。
なお、ヒューマノイド駅員は9月6日まで、梅田駅北口近くに設置されています。その後は、大阪メトロ千日前線の谷町九丁目駅東改札に場所を移し、9月9日から15日まで実証実験を行います。

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