ペット界でも“メガ”ブーム? 「メガボール」
あまりに衝撃のサイズなので、絵にしてみました。左側の小さい黒丸が、普通のダンゴムシサイズです。
マクドナルドでは、朝は「メガマフィン」、昼は「メガマック」、夜は「メガてりやき」という、朝から晩まで「メガ」キャンペーンを行ったり、マクドナルド以外でも、メガ牛丼、メガそば、メガ和菓子なんていうものまで登場した。

脱メタボに反逆するように、世の中、やたらと「メガ」流行りだが、ペット界にも静かな「メガ」ブーム(?)が押し寄せていると聞く。

その名は、「メガボール」。

手のひらに載せると、丸まった状態で直径7〜8センチほど! ズシリと、さぞかし重そうだ(実際に手のひらに載せたことはないので、あくまでイメージだが。というか、載せるのはムリ!)。

巨大なだんご虫、いや、宮崎アニメに出てくるアレみたいにも見えるが、実は、正体は「タマヤスデ」である。

このメガボールが、なぜ近年、注目されてきているのか。
爬虫類倶楽部中野店に聞いた。

「メガボールは、昔からあるものですが、実は今まで何を食べているのかなど全然わかっていなくて、飼育が大変難しいとされてきたんですよ。それが、近年、いろいろな人が研究してきたことで、飼育方法や生態がわかってきて、より身近なペットになってきているようです」
「メガボール(タマヤスデ)」の出身はマダガスカルだそうだが、
「生き物をあまり外に出したがらない国なので、あまり頻繁に入荷するものではないんですよ」とのこと。
そんなわけで、爬虫類倶楽部での現在の扱いは、1匹9800円!

以前は「何を食べるかも知られていなかった」というメガボール、実際にはどんなエサをあげれば良いんでしょう?
「一般的には、腐葉土に菌糸を混ぜたものをエサにすることが多いですね。ミミズなどは土を食べる一次分解者ですが、このメガボールはそのミミズなどのフンを食べる『二次分解者』であることがわかってきたんです。そこで、当店ではオリジナルのエサをつくって売っています」

ところで、寿命はどれくらい?
「輸入されてくる時点で、すでに大きいサイズなので、寿命ははっきりわかっていないのですが……。飼い始めてから3年生きれば良いほうかと」

実際に、この「メガボール」にハマッているのはどんな人なのか。

「変わった生き物が好きな人や、虫好きですね」
メガブームにのって……という人は?
「……そういう人もまあ、いるかもしれません(笑)」

以前よりだいぶ身近なペットになったとはいえ、やはりまだまだ飼育は難しいらしい。ペット界の「メガ」ブームにのりたい人は、よく勉強してからにしたほうが良さそうです。
(田幸和歌子)

爬虫類倶楽部中野店
爬虫類倶楽部HP
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