千葉県市原市にある「こみなと待合室」で4月25日、「小湊鐵道 かみしばい会」が行われ、読み手として俳優の秋野暢子が特別に出演し、養老渓谷に伝わるかっぱの話を描いた紙芝居「かっぱ滝」を披露。親子連れなどが真剣な表情で聞き入った。

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紙芝居を読む俳優の秋野暢子

このイベントは、房総地域にはいろいろな昔話(民話)があることを知り、それを調べていくと昔話が廃れてしまっている。地域に住んでいる人が知らないなど、声によって伝えられてきたものが次第になくなっていくことに気付き、地域に根付く鉄道会社として小湊鐵道がこういった昔話を後世に伝えていきたいという目的で企画した。

小湊鐵道、地元の民話をもとに紙芝居を読み聞かせ
左から 民俗学者 石井誠さんと小湊鐵道企画広報課の西山湧大係長

左から 民俗学者 石井誠さんと小湊鐵道企画広報課の西山湧大係長

小湊鐵道 石川晋平社長が「地域にもっと愛着を持ってもらう事をしたい」との思いを総務部企画広報課の西山湧大係長がこの企画を提案。小湊鐵道と深い関わりのあるクリエイターで船橋市出身の民俗学者 石井誠さんが考証を、ジャーナリストの金田信一郎さんが文章を、イラストレーターのタナカリヨウスケさんが絵をそれぞれ担当し、千葉に伝わる民話や伝説をもとに1作目を2025年秋に「房総昔話シリーズ 第1話・2話」の紙芝居を完成させた。これは五井にいたとされる巨人「ダイダッポ」と西からやってきた「ヤマトタケル」の戦いと冒険の物語。

石井さんは、「千葉には深い歴史がある事を皆さんにもっと知ってもらいたい。そして千葉をもっと好きになって欲しい」と述べ、西山さんは「紙芝居はアナログだが、動画が主流となった今の子ども達にとっては新しい機会となる。生の声と雰囲気できっと心に残るはず」と述べ、今後も続けていきたいと話した。

小湊鐵道、地元の民話をもとに紙芝居を読み聞かせ
熱心に聞き入る皆さん

熱心に聞き入る皆さん

小湊鐵道は4月から全区間を学生が2027年3月末まで乗り放題ができる「学生専用 全線年間パスポート」を破格の10,000円で販売。4月24日現在で732名の購入者があり、千葉方面に通う大学生や専門学校生、通学以外に小中学生の習い事での利用も増えている。また、併せて学生たちの通学と地域の未来を支える1口3,000円学生応援寄付「Go!ジモト」も589口となっている。石川社長は「町内会や社会福祉協議会の会合で主旨の説明と応援ご賛同のお願いをしてまわっている。

次は県内の企業にも説明に伺いたい」と述べた。

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