▼6月7日掲載・前編はこちら
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●買ってから満足感が深まった「誰も取り上げていない」理由
新しいiPad Pro 11インチを購入した理由の一つは、まず、Magic Keyboardだ。
キーボード側の素材がアルミになって高級感が増した、という評価が一般的だがそれはその通りだと思う。一方で、ファンクションキーについて、他のレビューではさらりと流されていることが多い。だが、これ、めっちゃ便利なのだ。
特に気に入っているのが再生・停止、早送り、ボリュームコントロールなどの音楽系のボタン。
「ミュージック」や「Spotify」で集中力が高まる音楽を再生しながら原稿を書くのだが、執筆中の原稿に集中するためにテキストエディタ「LiquidLogic」をフルスクリーンモードにしている。
音楽系のアプリはバックグラウンドで音楽を再生しているので、画面上にコントロールボタンは表示されていない。流れてくる音楽によっては、もう少しボリュームを下げたい、とか、次の曲にしたい、ということがあるが、ボリュームボタンや次の曲へボタンがあると原稿に集中したままコントロールができるのだ。
画面の明るさコントロールボタンは映画を観るときに便利だ。
アプリスイッチャーボタンもよく使うボタンだ。
Magic Keyboardにはトラックパッドが付いていて、トラックパッド上でジェスチャ操作ができる。筆者は4本指上スワイプでデスクトップを表示させたり、4本指ピンチインでアプリスイッチャーを表示させたりすることが多いのだが、トラックパッドが狭いせいか、筆者の指が太いせいか、この4本指ピンチインの動作がうまくいかないことが多い。アプリスイッチャーボタンを押せば、すぐにアプリ一覧が表示されるので、マルチタスク切り替えがストレスなくできるので助かっている。
iPad Pro本体の機能では、4スピーカーがやはり断然良い。作業BGMとして音楽を流すのはもちろんのことだが、ミュージックアプリで空間オーディオ対応の音楽をかけると、その再生能力に圧倒される。
ボーカルはしっかりとiPad Proの画面あたりに定位しているのに、演奏されている楽器が自分の周りに広がるような立体音響になる。思わず目を閉じて、音楽に聴き入ってしまう。
目の前の小さなタブレットから音が鳴っているとは到底思えない。まるで、高校生の頃、初めて買ってもらったオーディオコンポの前に正座してレコードに聴き入っていたあの頃のように、音楽と真正面から向かい合いたくなるような気分にさせてくれる。
もちろん、M4の高性能を活かして、画像編集したり動画編集したりするのは快適だろう。Ultra Retina XDRディスプレイ黒の美しさは、SF映画が大好きな筆者としては宇宙空間を堪能できるのが楽しみだ。そこは、これから満喫していこうと思う。
iPadはスマートフォンに比べて買い替えサイクルが長い製品で、最低でも3年は使うのが一般的だ。初代が登場してから14年、十分に熟成が進んでいる今のiPadなら5年以上でも十分に使えるだろう。だから、たとえ20万円越えであっても、自分が納得できるiPadを選ぶことが大切だと思う。
筆者は今、大変満足して、iPad Pro(M4) 11インチを使っている。
<プロフィール>
西脇 功
3Dデザイナーズスクール(https://3dschool.jp/)学長。製薬会社勤務を経て、1987年にApple社のMacintoshに出会いコンピュータ業界へと転進。IT系企業数社でコンテンツマーケティング、広報・宣伝のプロとして活動。製品導入事例の執筆、オウンドメディアのWebサイト立ち上げからコンテンツ作成までを一人で担当。
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