昨年11月に“7度目の逮捕”で世間を驚かせ、12月に覚せい剤取締法違反と大麻取締法違反の両罪で追起訴された元タレント、田代まさしの近況が、1月発売の写真週刊誌「フライデー」(講談社)にキャッチされた。田代は追起訴と同時に保釈され、同誌によれば、12月末に千葉で行われた知人のミュージシャン主催の忘年会に出席した。
その場で田代は12月に麻薬取締法違反の罪で起訴された女優、沢尻エリカを念頭に「見た目も時期も似てるんで、勘違いしてる人がいるかもしれませんが、私、沢尻エリカじゃありませんからね!」とブラックジョークを飛ばしたという。顔は少しふっくらした印象はあるものの、トレードマークのちょびひげは健在。現在は茨城県内にある更生施設に入所したという。
幾多の薬物事件を起こしており、今回も実刑判決は確実で懲役3~4年とみられる。出所しても当然、テレビ番組出演は不可能で、昨年吉本芸人を中心に話題になった“直営業”で日銭を稼ぐしか道が残されていないようだ。
「通所していた薬物依存症リハビリ施設の日本ダルクは昨年夏頃に退会。大きな後ろ盾を失いました。3~4年後に出所しても、今までより一層自立と自律の両方を求められます。昨年12月末の忘年会でギャラが発生したかは不明ですが、本人はこういったプライベート色の強い“裏イベント”で生計を立てていく意向のようです」(テレビ局関係者)
田代といえば昨年7月4日、11日放送のEテレ番組『バリバラ』に、薬物の危険性を伝える講師役として登場。公共放送であるNHKの番組に出演したことで注目された。
「NHKの番組に起用されたことで、少しずつメディアにも露出していくかと思われ、実際に水面下でオファーする媒体もありました。たとえば、ちょうどその頃に薬物事件で逮捕された元KAT‐TUNの田口淳之介と小嶺麗奈の初公判があったので、薬物経験者として解説のコメントを求める媒体もありました。
今思えば、当時から再犯発覚の恐れを危惧して『バリバラ』以降、露出しなかったのかもしれません。あの時に田代もメディアとルートを構築できれば、次につながる意味でもよかったのですが」(出版関係者)
もはや、服役後に出所したとしてもニュースとして小さくしか扱われず、話題にならないかもしれない。“直営業”で食いつなごうとしても、怪しい勢力に狙われる可能性もある。
薬物依存からの更生は周囲のサポートが不可欠。クスリの呪縛から逃れられない“マーシー”に救いの手を差し伸べる支援者は現れるか――。
(文=編集部)