つい先日、活動を再開したばかりのグローバルアイドルグループ・IZ*ONE(アイズワン)。これからが大事というタイミングにもかかわらず、グループ公式アカウントのツイートが「東日本大震災を皮肉っているのではないか」と、物議を醸している。

 問題のツイートは、震災が発生した3月11日に投稿。ツイートにはメンバーがポーズを取った画像が添付されており、「FIESTAを沢山聴いて下さり、沢山愛して下さり、ありがとうございました!!」というファンに向けたメッセージが書き込まれている。『FIESTA』とは、活動再開と共に発売されたフルアルバムの収録楽曲で、ここまでは普通の感謝メッセージに見える。しかし、インターネット上では、偶然とは思えない投稿時刻の一致に注目する人が続出した。

 同ツイートの投稿時間は14時46分。これは東日本大震災の発生時刻とぴったり同じで、3月11日という日の巡り合わせも考えると、“たまたま”とは考えにくい。さらにツイートで言及している「FIESTA」がスペイン語で「祝祭」を意味する単語だったこともあり、「悪質」だと考える人が多かったようだ。

 この偶然とは思えないツイートに、ネット上には「本人たちはがんばっているのかもしれないけど、震災が起きた時間に“祝祭を聴いてくれてありがとう”はダメでしょ」「本来は黙祷すべきタイミングに、これはあり得ない!」「韓国の反日感情は知っていたけど、さすがにクズすぎない?」と、批判の声が相次いでいる。

 もともと、同グループが休止していた理由は、出身である韓国の人気オーディション番組『PRODUCE』(Mnet系)の騒動が原因。同番組は芸能界デビューを目指してがんばる“練習生”のなかから、視聴者が投票でデビューメンバーを選ぶという形式が好評を得ていた。しかし昨年11月、同番組のプロデューサーによる視聴者投票の不正操作が発覚。逮捕者が出る事態になり、“不正投票”によってメンバーが選出された疑いのある同グループも、活動休止を余儀なくされた。

 今年2月のアルバム発売を機にカムバックを果たしたが、不正投票疑惑が晴れたわけではない。さらに今年になって、デビュー以来プロデュースを行ってきたPLEDISの代表が4月いっぱいで同グループのプロデュースを終了すると発表。ゴタゴタが続く同グループを見捨てたようなかたちになり、ファンからは「活動再開を急ぎすぎたのでは?」と不安の声が上がっている。

 メンバーたちのがんばりとは関係なく、周囲からさまざまな疑惑が出てきてしまうIZ*ONE。今のところ問題のTwitter投稿に関する正式な声明は出ていないが、運営はこのまま「偶然だから問題ない」という姿勢を取り続けるのだろうか。

(文=編集部)

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