銀座のクラブに勤務する筆者が「銀座に出没するちょっと残念なおじさん」をご紹介します。

今回ご紹介するのは、ホステスに「相性がいい」とか言い出すおじさん。

○それはあくまで「プロレス」

銀座のクラブやキャバクラをはじめ、多くの飲み屋さんは、基本的には絶対に殴り返されないし、絶対に勝たせてもらえることがわかりきっている「プロレス」をゲストが楽しむ場所です。そういうロールプレイングだと思って楽しむのが正解。

もちろんホステスは相手の自尊心を満たすことに全身全霊です。なので、おじさんに

「オレたちって相性がいいよね」

なんて言われると「私って今めっちゃいい仕事してるな」と嬉しくなったりもします。

大阪・北新地のクラブにいたころ、とてもお世話になったママは

「私たちは女優です。お席は舞台。男性が望むままの女性を演じてね」

と、よくおっしゃっていました。私たちは皆さんにとって時に恋人で、時には姉で妹で、そして母であることも。

それをあくまで「プロレス」として楽しめるのがプロのお客様です。勝ちを確信した顔で「じゃあ、そろそろ付き合っちゃう?」とか言われると、ちょっと話が変わってきます。

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○お金を払っていることを忘れているのか?

ただ、これは「飲み屋さん」だけで起こるお話でもないようです。

「担当の美容師さんがめっちゃイケメンで、優しくて、彼とああでこうでうんたらかんたらな話で盛り上がって、それでね、うちらめっちゃ相性がいいと思うの」

とか言い出すおばさんは割といます。


言わずもがな、おばさんはお客様で、美容師さんは彼女に話を合わせてくれているだけ。優しいのは当然です。お金貰ってんだから。いえ、現場を見たわけではないので正確なことはわからないですが、たぶんそうです。

「相性がいい」とか言い出して暴走する人たちを見ていて毎回思うのですが、あなたたちは「お金を払っている」ということをキレイサッパリ忘れすぎではありませんか?お気を確かに。
○おだいじに

今回は、ホステスに「相性がいい」とか言い出すおじさんについて紹介しました。

相性がいいのは当然です。相手はお金を貰って、その対価としてサービスを提供しているのですから。

行きつけのカフェの店員さんが優しいのも、歯科クリニックの受付のお姉さんの愛想がよいのも、契約しようか迷っているジムのインストラクターさんと話が弾むのも、全部全部あなたが「お客様」だからです。

その前提だけをキレイサッパリ忘れて暴走するのはよしましょう。おだいじに。

みずえちゃん みずえちゃん 1989年生まれ。
新潟県長岡市出身。関西外国語大学卒業後、大阪市内の広告代理店に勤務しながら、大阪北新地でキャバ嬢デビュー。現在は銀座のクラブに勤めるかたわら、フリーランスのライターとして活動している。 この著者の記事一覧はこちら
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