理想的な形での打撃が見せられない日々が続いている大谷(C)Getty Images

 ドジャースの大谷翔平は、どうにも打球が上がらない。

 約3年ぶりに投打二刀流の“完走”を目指している大谷は、開幕から大きな怪我もなく、コンスタントにプレーを続けている。

しかし、打者としてここにきてややペースダウン。現地時間5月9日のブレーブス戦終了時点での直近7試合では、打率.148、0本塁打、長打率.185と「理想的」とは程遠い内容に終始している。

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 無論、キッカケさえ掴めれば、途端に打ち出す姿も想像に難くはない。ただ、今年は例年と比較しても何かが違う。実際、それはデータでも明らかになっており、そもそも打球の平均角度は12.5と過去3年と比較して最も低い。また、速度が95マイル(約152.8キロ)以上の打球割合を示すハードヒット率(48.5%)も3年間(54.2%→60.1%→58.7%)と比べると極端に落ち込んでいる。

 本塁打になりやすい強い打球を打てていない傾向にある今季の「打者・大谷」。その現状に対しては、一部の識者やファンの間で投手との併用、つまり二刀流の限界を指摘する声もある。

 確かに大谷も31歳となった。連戦が続くメジャーリーグで、先発ローテーションを守り抜きながら、レギュラークラスの打者として毎日出場し続けることは、常識的に考えれば、不可能。フィジカル的な限界を考慮した意見が飛ぶのもおかしくはない。

 ただ、これまで幾度とも「球界の当たり前」を覆してきた大谷だけに、打者としてのスランプを乗り越えれば、ふたたび豪打を炸裂させるという期待感は常にある。

米紙『USA Today』は「ショウヘイ・オオタニのピークは過ぎ、彼の成長が止まってしまったのだろうか」と読者に問いかけた上で、「それはもはや冒涜のように思える」と続けている。

「たしかに調子が良いとは言い難い。試合を重ねるごとに静かな打席が続き、ハードヒット率は50%を下回っている。少なくとも疑問に思うのは当然だろう。しかし、野球の歴史上で、100マイル(約160.9キロ)以上の速球を投げ、コンスタントに400フィート以上も打球を飛ばせる力を持った選手は一人もいない。オオタニという男は浮き沈みがあるというよりは、むしろ変幻自在。どちらかが支配的な時は、片方がやや落ち着くのも当たり前なのだ」

 例年夏場に打ちだす傾向にある大谷だけに、ここから復調すれば、「限界論」も覆っていくはずである。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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