多士済々の陣容が揃ったスウェーデンにまさかの異論が、国内から飛んだ(C)Getty Images

 し烈なプレーオフを勝ち上がってきた北欧の雄は、チームケミストリーを重んじる陣容で世界の檜舞台に挑む。

 現地時間5月12日、スウェーデンサッカー協会は、来月12日の開幕が迫る北中米ワールドカップ(W杯)に臨む代表メンバー26人を発表。

左足首の骨折で長期離脱していたエースのアレクサンデル・イサク(リバプール)を筆頭に、ビクトル・ギェケレシュ(アーセナル)、エミル・ホルム(ユベントス)、ヤシン・アヤリ(ブライトン)など欧州5大リーグでプレーする実力派が顔を揃えた。

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 欧州予選で2分4敗と大苦戦を余儀なくされたスウェーデンは、UEFAネーションズリーグ上位枠として辛くも欧州プレーオフに進出。まさに首の皮一枚で生き残った彼らは、昨年10月に就任したグラハム・ポッター監督の指揮の下で再起し、ウクライナとポーランドを破って、本大会の切符を勝ち取っていた。

 他でもないポッター監督が「私は、ただただ“いい子”を揃えたわけじゃない。そんなんじゃうまくいかない」と語った今大会のスカッド。チーム再建を成功させた智将が熟考を重ねた選手たちは、もちろん短期決戦でキーファクターとなる組織でどう機能するかを見られて選ばれたとも言える。

 しかし、ヒューゴ・ラーション(フランクフルト)やルーニー・バルドグジ(バルセロナ)といった個性派の選手たちが外れたことに憤る者もいる。元スウェーデン代表FWのジョン・グイデッティは、母国スポーツ専門局『TV 4』において「俺はワールドカップの代表メンバーに選ばれることはないだろうから率直な意見を言わせてもらう」と切り出し、辛辣な意見を展開した。

「俺には理解が全くできない。むしろムカついてるぐらいだ。ポッターをはじめとする代表の連中は、いわゆる個性的な選手を全員外しているじゃないか! 俺の目には卑怯な選手選考に見える。少しでも雰囲気を悪くしそうなやつらは、もれなく外しているんだからね。

代表監督の仕事は、代表チームのために、スウェーデンで最高の選手を選ぶことじゃないのか」

 今回の代表選考を「卑怯だ」と繰り返し批判したグイデッティ。日本で考えれば、代表OBがここまで監督を糾弾するのは、にわかに信じがたく、ある意味で興味深くもある。

 はたして、「私は選手選びと指導において豊富な経験を持っている」と胸を張るイングランド人指揮官の下で、スウェーデンはどう闘うのか。6月25日のグループリーグ第3節で日本代表と対戦する精鋭軍団のパフォーマンスに注目だ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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