浮世絵師・歌川広重の半生を描く梶よう子の同名小説を原作としたドラマ『広重ぶるう』が、NHK BSプレミアム4Kにて2024年3月後半に放送されることが発表された。歌川広重を阿部サダヲ、その妻・加代を優香が演じる。
【写真】ドラマ『広重ぶるう』で歌川広重の妻を演じる優香
浮世絵の世界で、葛飾北斎とともに、世に知られる歌川広重。実は、歌川広重は火消し同心として、江戸の火事を消すかたわら、絵を描いていた。語られてくることの少なかった広重を、ともに歩んだ
妻・加代との夫婦の物語としてドラマ化。
歌川広重役の阿部、その妻・加代役の優香のほか、勝村政信、笹野高史、渡辺いっけい、黒沢あすか、中島ひろ子、小松和重、前野朋哉、山本裕子、みのすけ、若林時英、野添義弘、吹越満、高嶋政伸、長塚京三が出演する。
時は文政13年(1830年)。歌川広重(阿部サダヲ)は家業の火消しで生計を立てる下級武士だった。
鬼才・葛飾北斎(長塚京三)の存在、同門の歌川国貞(吹越満)との差を感じつつ、ベロ藍を初めて使用した「東都名所」の売れ行きは不調。そんな中、献身的な加代がつなげる「東海道五十三次」を出版する版元・保栄堂の主人・竹内孫八(高嶋政伸)との出会い。
そして、安政の大地震。失われた江戸を求めて、広重は再び筆をとる。ベロ藍を武器に、後にゴッホが模写し、世界の絵画に大きな影響を与える「名所江戸百景」を描き出す。
阿部は「浮世絵師の役は初めてですし、筆の動かし方や扱い方、そして所作も現代とは違うので苦労しそうですが、楽しみでもあります。
優香は「加代さんは、広重さんの才能、優しさ、面白さを誰よりも理解していて、信じていて、広重さんをずっと支えている方です。歌川広重さんの絵はどこかで一度は目にしていたと思います。そんな人たちの世界の中に入れる事、こんな素敵な加代さんを演じる事ができるのは、幸せです。阿部サダヲさんとの共演も楽しみでしかたありません!」と期待を寄せている。
NHK特集ドラマ『広重ぶるう』は、NHK BSプレミアム4Kにて2024年3月後半に放送。