本木雅弘が主演を務める黒沢清監督最新作『黒牢城(こくろうじょう)』より、密室と化した城内で巻き起こる殺人と怪事件に翻弄される村重(本木)の姿を捉えた場面写真とメイキング写真が解禁。あわせて、黒沢監督が本木を主演に起用した理由も明かされた。



【写真】本木雅弘の凛々しさにオファーも納得!『黒牢城』場面写真

 本作は、城という密室で起きる殺人と連続する怪事件の謎に、城主と囚われの天才軍師が挑む戦国心理ミステリー。原作は、累計発行部数45万部を突破し、第166回直木賞と第12回山田風太郎賞をダブル受賞した米澤穂信の同名小説。

 主演に本木雅弘を迎え、菅田将暉、吉高由里子、青木崇高、宮舘涼太、柄本佑、オダギリジョーといった映画界を代表する豪華キャストが集結。さらに、ユースケ・サンタマリア、吉原光夫、坂東龍汰、荒川良々、渋川清彦、渡辺いっけいら実力派俳優も顔をそろえる。メガホンを取るのは黒沢清監督。なお、本作が黒沢監督にとって初の時代劇となる。

 舞台は戦国時代の有岡城。君主・織田信長に突如反旗を翻し、籠城戦を決行した武将・荒木村重(本木)。織田軍に包囲され、逃げ場を失った閉ざされた城内では、絶望的な状況の中、四つの“怪事件”が発生する。

 村重が謎を解くために頼ったのは、地下牢に幽閉された危険な天才軍師・黒田官兵衛(菅田)だった。なぜ事件は起きるのか。密室と化した城に潜む黒幕は誰なのか。
そして、村重と官兵衛の胸中に秘められた「真の目的」とは――。

 不可解な連続怪事件が起こる有岡城には、一癖も二癖もある家臣たちが立てこもり、静かな熱気と鋭い緊張感が漂っている。そんな“クセ者”たちを束ね、圧倒的な威厳を放つ城主・荒木村重。黒沢監督が「当時にしては非常にクレバーで現代的な感覚を持った戦国武将」と評する主人公だが、この難役に本木を起用した背景には、黒沢監督の「直感」があった。

 解禁された場面写真は、城の深部にある薄暗い地下牢で、官兵衛と対峙する村重の姿を捉えたもの。その鋭い眼光からは、密室で次々と起こる怪事件を解き明かすべく、官兵衛と繰り広げる知略を尽くした駆け引きの緊張感が伝わってくる。

 黒沢監督は、「以前からチャンスがあればご一緒したいと思っていた」という本木にオファー。その機会をうかがっていた黒沢監督にとって、今回の起用の決め手となったのは、本木が役作りのために自ら蓄えていた“見事な髭”だった。黒沢監督は、髭面が様になるうえ、年齢的にもイメージ的にも村重にぴったりだったと語る。家臣たちの誰よりもクセ者で、強烈な風格を放つ村重というキャラクターは、本木の「髭」というビジュアルによって、クランクイン前からすでに決定づけられていた。

 そんな本木は、大河ドラマ主演経験を持つだけに、時代劇の所作や乗馬技術も確か。村重を演じるにあたっては、茶道、殺陣、弓などの稽古も重ね、ほぼ出ずっぱりで作品を牽引した。
黒沢監督との初タッグとなった本作で、圧倒的な存在感を放っている。

 あわせて公開されたメイキング写真には、黒沢監督の演出に真摯に耳を傾ける本木の姿も収められている。2人の信頼関係に裏打ちされた、研ぎ澄まされた静かな熱気が現場に流れている様子もうかがえる。

 黒沢監督が長年待ち望んだ本木との初タッグによって誕生した、クレバーで現代的な武将・荒木村重。自ら蓄えた髭、徹底した稽古に裏打ちされた所作、そして圧倒的な威厳。本木が全身全霊で体現する村重の生き様と、密室の城で繰り広げられる極上のミステリーを、ぜひ劇場で目撃してほしい。

 映画『黒牢城』は、6月19日より全国公開。

編集部おすすめ