女優の高畑充希が主演を務める2021年1月スタートのドラマ『にじいろカルテ』(テレビ朝日系/毎週木曜21時)の追加キャストとして、女優の安達祐実西田尚美、俳優の眞島秀和、歌手の泉谷しげるら10人の出演が発表された。それぞれ秘密を抱えた愉快な村人たちを演じる。



【写真】高畑充希、『にじいろカルテ』でぽんこつドクターに

 本作は、ある“秘密”を抱えて、山深い虹ノ村にぽつんとたたずむ診療所にやってきたぽんこつドクター・紅野真空(高畑)が、そこで出会ったツナギでグラサン姿のヘンテコ外科医・浅黄朔(井浦新)と前髪ぱっつんのキレキャラ看護師・蒼山太陽(北村匠海)とシェアハウスをしながら、時に泣き、けんかしながらも、熱く命と向き合って成長する姿を描く。

 今回発表された追加キャストは、虹ノ村の住人たちを演じる、安達祐実、眞島秀和、光石研、西田尚美、泉谷しげる、水野美紀モト冬樹、半海一晃、池田良水野久美の10人。

 安達が演じるのは、村人が集う村唯一の食堂“にじいろ商店”の看板娘でありながら、“認知症”を患い、愛する人の顔を忘れてしまう妻・橙田雪乃役。その夫で雪乃に忘れられてしまうたび何度もプロポーズを繰り返す食堂の主人・橙田晴信役を眞島が演じる。

 安達は「雪乃は認知症を患っているという、難しい役どころではありますが、人間の感情は一つ二つではないということを体現している人だと思います。とても人間らしくて愛おしい人です」とコメントしている。


 光石が演じるのは、真空が虹ノ村にやって来るきっかけを作った、おしゃべりな村役場の職員・霧ケ谷桂役。西田はその妻・霧ケ谷氷月役で、仲むつまじいながらも“ある悩み”を抱える夫婦を演じる。

 水野美紀は、霧ケ谷と同じ村役場でバリバリ働きながら、自らを捨てた夫の父親と、そしてまな娘と、いびつな3人家族で暮らすシングルマザー・緑川役。破天荒で奔放ながら愛情深い女性を熱演する。

 泉谷は、いつも3人組で徒党を組み、村で井戸端会議を繰り広げるマスコットキャラクター的存在のおじいちゃん、通称“じじーず”のリーダーで、嵐の義父・緑川日出夫役。同じくじじーずの白倉博役をモト、筑紫次郎役を半海が演じる。


 その他、配達員で通称“まじょたく君”役を池田、元教師で真空にいつも電話をしてくるもしもしおばあちゃん・桃井佐和子役を水野久美が演じる。

 ドラマ『にじいろカルテ』は、テレビ朝日系にて2021年1月より毎週木曜21時放送。@@separator<コメント全文>
■安達祐実(橙田雪乃役)
最初に台本を読んだ時、なんとも言葉に出来ない感情などが上手く表現されていて、でも説明しすぎず、演じがいのあるストーリーだと思い、本当に面白い読み物だと感じました。雪乃は認知症を患っているという、難しい役どころではありますが、人間の感情は一つ二つではないということを体現している人だと思います。とても人間らしくて愛おしい人です。人生は難しくて、うまくいかないことももちろんある。
皆んな何かを抱えて、受け入れて、時には受け流して、そうやって生きている。でも、それでいいじゃないか! って思わせてくれる作品です。このドラマを観て、少しホッとしたり温かくなったりしてもらえたら嬉しいなと思います。

■眞島秀和(橙田晴信役)
この作品はとても心が温まる群像劇だと思います。出演者の方々も多彩な顔ぶれで、撮影が楽しく、現場では毎回笑いが絶えません。皆様の演技に泣かされたり、笑いをこらえたり、とても刺激的です。
ソーシャルディスタンスが求められる世の中ですが、人間同士の絆が感じられる作品だと思いますので、泣けてほっこりするひと時を楽しんでください。

■光石研(霧ケ谷桂役)
とにかくこの作品のお仲間に入れて頂き感謝しております! 脚本は、岡田さんらしくウイットに富んだ会話が最高に面白く、皆さんとのセッションが楽しみでした。高畑さん、井浦さん、北村くんを中心に、我ら村人がワチャワチャと最高に楽しい現場になっています! 今は高畑さんプレゼンツのお揃いマスクで、コロナに負けずスタッフ、キャスト、最高のチームワークで撮影しております! サラッと甘く、でもグッと胸に刺さるドラマです。 どうぞ、余韻をお楽しみ下さい!

■西田尚美(霧ケ谷氷月役)
岡田さんの脚本は、隅から隅までとても愛おしく、自分がその中にいられるというだけで、にやけてしまいます。私が演じる氷月さんは、ちょっと痛いところもあるけれど(もしかしたら、皆そうかもですが)とても可愛らしい人です。最初の本読みをした後に、深川監督から「もっとぶりっ子して、ファンシーな感じで」というご要望だったので、その気持ちを持って現場にいます。
虹の村の人は、撮影中も、そうでないときも、いつも笑かしてくれます。子役の日向ちゃんと遊ぶ時も、全力で遊ぶ大人たち。折り紙のぱっくんちょで、指を噛まれた時のリアクションを全員で競るような、そんな愛おしい現場です。良いところもダメなところも全部ひっくるめて受け入れてくれる、寄り添ってくれるドラマです。村の人たちを楽しんで見ていただけたら嬉しいです。

■泉谷しげる(緑川日出夫役)
最初にこの話を聞いた時は、もっと深刻な話かと思ったけど、蓋を開けたらほぼコメディーみたいで(笑)。
でも(高畑)充希が演じる真空は病気を抱えていたり…ちょっと後ろに何かある。それは一体何なんだろうと監督に聞いたら、人間の"小ささ"などを描きたいとおっしゃってて。カッコいいこともカッコよく終わらない、少し外しちゃうみたいな。面白いと思いましたね。充希をはじめ、出演者は大概一度や二度は共演していて、この布陣だったら大丈夫、いいものができる、って思いましたね。撮影現場では、みんなずーっとしゃべっていて、楽屋帰らないですよ。もう1つのコミュニティーですよね。今の時代に一番大事なことだと思うんですよ。このドラマでも、それを言ってるんじゃないかって思っているんですよね。コミュニティーがあってこそ助け合えるはずなのに、今はなくなっちゃっているから。だから、今こういうドラマが必要なのかもしれないですね。

■水野美紀(緑川嵐役)
岡田さんの脚本は1999年の『彼女たちの時代』以来で、そのドラマで演じた"千津"という役のキャラクターに今回も近いものがあります。心が温かくなる、生きていく上で必要な、本当に必要な、とても些細な幸せがつまった物語です。撮影はアドリブも交えたグルーヴ感のある群集シーンが多く楽しくて、演出も面白いです。深川さんの型を壊そうとする演出は、毎回新鮮です。このドラマを楽しみにして下さっている方、いらっしゃいますか? 2020年は大変な1年でしたけど、新しい年、こんな心温まるほのぼの面白いドラマで始めるのはとてもオススメなのですが、いらっしゃいますか? いらっしゃって下さい。どうかたくさんいらっしゃってください。

■モト冬樹(白倉博役)
この作品は、それぞれの個性豊かなキャスティングが素晴らしい! 真空と朔と太陽のやりとりが面白い! この作品に参加できたことがうれしいな。そして、泉谷さんと半海さんとのじーさん三人組、それぞれ個性のかたまりで三人立っているだけで面白い! このドラマのいいスパイスになれたら、と思っています。最近の我々が忘れていた、人と人とが支え合って生きていくという基本的なことをテーマにした作品です。最近、サスペンスやどろどろした恋愛ドラマが多い中、楽しくてホンワカしていて感動できる、素晴らしい作品だと思います。@@separator■半海一晃(筑紫次郎役)
初めて1話の台本を読んだとき、こんな穏やかで嫌なことが何も起きない物語を読みたがっていた自分にとても驚いたのをよく覚えています。きっとこれまで演じてきたテレビドラマでは、最高齢の役だと思います。なんたって泉谷さんの同級生ですから。そっかぁ、僕はこういう役を演(や)る年になったんだなぁ、と思いました。撮影現場では、とにかく皆仲良しです。「本番いきまーす!」と声がかかっても騒いでいて、監督に怒られたりしています。そんな時は、たいてい韓流ドラマの話で盛り上がっていますが。この作品では、昔あったのに、そういえばすっかり見ることのなくなった何も嫌なことの起きないそこに生きる人々の細やかな心のやりとりを、こんな時代だからこそゆっくりと楽しんで頂ければと思います。

■池田良(雨尾結城役)
最初に台本を読んだ時、出てくる人たちが可笑しくて、愛があって、ハラハラしたりもする、素敵な脚本だなと感じました。またそれが、深川監督の演出でどんどんエッジが立てられていっているので、どんな作品に仕上がるのか、僕も楽しみでなりません! 実は台本には「気弱な特徴のない宅配便の青年」と書いてあったのですが、深川監督に「まじょたく君さ、金髪どう?」と言われてひっくり返りました。深川さんは現場で奇抜な演出をくり出すことが多いので、毎回楽しみながら撮影しています。この作品は、ドキドキしたり、ほっこりしたり、すごく笑ったり、涙せずにはいられなかったり…毎週いろんな“イロ”がある、まさに“ニジ“のようなドラマになると思います。今週はどんな気持ちにさせてくれるんだろう、と楽しみにして頂けたらうれしいです。

■水野久美(桃井佐和子役)
この作品は、ほのぼのとしていて真実味があって、心が温かくなるドラマだと思いました。今回のような役柄は初めてなので、自分でも楽しみでもあり、不安もあり、とても不思議な気持ちです。
一方で、共演者は初めての方ばかりですが、スッと溶け込めて馴染めました。このような時代に、この心温まるドラマをたくさんの人に見ていただいて、安らいだ気持ちになってもらいたいと思います。