2025年卒学生向けの企業の採用活動が本格化し、人材獲得競争が始まっている。そんな中、東京大学、京都大学、早稲田大学、慶應義塾大学、MARCH(明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学)、関関同立(関西大学、関西学院大学、同志社大学、立命館大学)の学生が、就職活動でどんな企業に注目しているのか。
ワークライフバランスも重視
企業の2025年卒学生向けの採用活動が始まり、就職活動が本格化している。
「マイナビ2025年卒大学生就職意識調査」によると、企業選択のポイントは「安定している会社」が前年比1.1ポイント増えて49.9%となり、6年連続で最多だった。4年連続で増加しており、5割に届く勢いとなった。
「給料の良い会社」も3年連続で増加し、前年より2.2ポイント増えて23.6%となった。物価高に伴う経済面への不安や企業による初任給引き上げや賃上げといった動向の影響が考えられる。
就職・転職のためのジョブマーケット・プラットフォーム「OpenWork」を運営するオープンワークは、OpenWork上でどのような企業に注目し検索をかけたか、企業研究を始めているのかを調査した。そのデータを基に、東京大学、京都大学、早稲田大学、慶應義塾大学、MARCH(明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学)、関関同立(関西大学、関西学院大学、同志社大学、立命館大学)、それぞれの学生が注目する企業をランキング化した。
今回はそのランキングから、25年卒早大生・慶大生が選ぶ企業にはどんな特徴があるのか、実際に働く社員のクチコミを基に紹介する。
早大生はコンサル、ベンダー慶大生はメガバンク、総合商社
早大生が注目している企業ランキングでは、1位NTTデータ、2位アクセンチュア、3位野村総合研究所、4位富士通、5位ベイカレント・コンサルティングという結果になった。
一方、慶大生の注目企業は1位アクセンチュア、2位三菱商事、3位三菱UFJ銀行、4位NTTデータ、5位野村総合研究所だった。
それでは、早大生と慶大生が注目する企業には、どのような働きがいや成長環境があるのか、実際に新卒入社した社員のクチコミ(原文ママ)を見てみよう。
「豊富な研修があるため、文系未経験でも多くのことを学べる。研修も大学の講義に比べて、はるかにサポート体制が手厚い。7.8人の生徒に講師が一人つく場合もあり、非情報系でもIT分野でキャリアを築きやすい。管理職でも非情報系を多く目にするのはそのためかもしれない」(開発、男性、NTTデータ)
「お客様との関わり合いが深く、直接、笑顔が見れたり、感謝の言葉を言ってもらえるので、やりがいを感じやすい環境である。逆も然りで、悪い点も直接、伝えてもらえるので、改善や課題解決に繋げやすい。そのおかげで、成果も出しやすく、妥当な評価をもらえる、非常に、ありがたい環境である」(総合職、女性、三菱UFJ銀行)