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ラストの曲は、京アニ近くの河原で泣きながら思いつきました――映画『聲の形』音楽・牛尾憲輔インタビュー

 つまり永束くんにとっては「laser」は「将也との友情のテーマ」で、だから文化祭のときに将也が来ることがわかっていた永束くんは、ずーっとループであの曲をかけてクラスで待ってるんですよ。そのあと将也を追いかけていく永束くんが教室のドアを開けると、いったん下がっていた「laser」の音量がもう一回上がる。それはそこに永束くんの気持ちが乗っているからなんです。

――……すごすぎる。

牛尾 そこまで読み取るのはムリでしょ?(笑)

――いやあ、永束くん、愛されてますね……。

牛尾 永束くんはいいですよね。硝子と将也が初めて橋の上で話すのを結絃がカメラの望遠レンズで覗き見するシーンでは「int」っていうかわいらしい曲が流れているんですけど、その曲が終わって音が消えて一拍あけて結絃の横にいる永束くんが「落ちるなよ、少年」って言う、そこのタイミング。僕、めっちゃこだわって曲の尺とか入りを調整しましたからね。


橋へ向かうふたりの背景でヴァイオリンが流れる理由


――終盤の劇伴の楽器の選択もコンセプチュアルだと思いました。
 たとえば将也が入院したあと西宮がみんなとの関係を取り戻すためにひとりひとりに会いに行く曲「svg」がおそらくほぼ唯一、ギターが入ってドラムが入ってという明確なバンドサウンドになりますよね、映画冒頭の「My Generaton」を除けば。

牛尾 そうですね。

――バンド、つまり複数人でいっしょにやる音楽が、関係を再構築していく場面で使われるのも象徴的だなと思いましたし、何よりそのあとの「slt」ですよね。この曲では、この作品唯一のゲストミュージシャンである勝井祐二さんによるヴァイオリンが入ります。...続きを読む

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