作り込みが半端ない! 自社会議室でサイバー風のプチパーティー開催
画像はイメージ

ある会社が先日、自社の会議室でプチパーティーを開催した。プチパーティー自体はよくあることだが、ちょっと普通とは違う演出がなされたという。
それは「サイバー風」に趣向を凝らしたという点だ。いったいサイバー風とはどんな装飾なのか、またどんなプチパーティーになったのか。

この変わったプチパーティーを開催したWright Flyer Live Entertainmentに話を聞いてみた。

なぜ会議室をサイバー風に?!


そもそもなぜ会議室をサイバー風にしたのか。Wright Flyer Live Entertainment(以下WFLE)の担当者は次のように話す。

「WFLEはバーチャルYouTuber(以下VTuber)に特化したライブエンターテイメント事業を展開しています。
全人類がバーチャルで『なりたい自分で、生きていく。』ことのできる世界の実現を目指し、VTuber専用ライブ視聴・配信アプリ「REALITY」を運営しています。
この会は、誰でも簡単にVTuberになれるアプリ「REALITY Avatar」をリリースした際に社内のプチパーティーとして、人事チームが企画したものです。エンタメを生業としている会社らしいパーティにしたいと思い、“VR(バーチャルリアリティ)っぽさ=サイバー感溢れる異空間”を目指そう!という意気込みのもと、特に会場の装飾に力を入れました」
作り込みが半端ない! 自社会議室でサイバー風のプチパーティー開催
会議室Before

作り込みが半端ない! 自社会議室でサイバー風のプチパーティー開催
会議室After

「会議室にいることを忘れてしまうくらいの異空間を目指していたので、専門業者から本格的なレーザーライトを取り寄せたり、ブラックライト効果のあるLEDライトテープや発光するグッズを活用するなど して試行錯誤しながら、“サイバー感”を演出しました。真っ暗な会議室に緑のレーザービームが行き交い、サイバー感溢れる映像とエレクトロな音楽が流れていたために、通りすがったグループ会社の社員はさすがに怪しんでいました」

サイバー感のある装飾や演出はすべてオリジナル!


作り込みが半端ない! 自社会議室でサイバー風のプチパーティー開催

サイバー感というと、素人はケミカルライトを持ち込むくらいしかイメージがつかないが……想像以上の演出だ。またこれをややお堅いイメージのある人事の方が手がけられたということに驚きを隠せない。細部にも気が配られていたようだ。

「当日会場では、サイバー感のある映像と音楽を常時流していたのですが、これらもすべて人事が今回のために動画制作ツールを使用しオリジナルで制作しました。
映像の中にさりげなくエフェクトと共に社名を入れてみたり、BGMには弊社所属VTuberの楽曲を入れるなど、小ネタをところどころに仕込みました。
また、会場内にはVRで遊べるスペースを作り、皆でVRゲームを楽しみました。飲食エリアおいては、料理をアクリルの大皿にライトと共に盛り付けをしたり、“試験管入り紫色ポタージュ”などのやや“中二病”感のある不思議系メニューを取り揃え、メンバーを迎え入れました」

参加者の腕には暗闇で光るオリジナルスタンプを押印


作り込みが半端ない! 自社会議室でサイバー風のプチパーティー開催

さらに参加者の腕には光る押印がされたという凝った演出も!

「この日のためにオリジナルスタンプを作り、入場の際に皆の腕に押しました。暗闇で光ります。特に入退出チェックは行っていなかったので実効性はまったくないのですが、こういう謎のバーコードが体に刻まれているのって、なんだかワクワクしませんか? ちなみによく見ていただくとわかるのですがFCCマーク(※1)やCEマーク(※2)「風」のロゴもパワーポイントでデザインしました。グローバル基準を目指した結果です。これはこだわりポイントですね」

※1 FCCマーク:通信や電波を管理するアメリカの連邦政府機関である「Federal Communications Commission(連邦通信委員会)」の略。アメリカで販売することの認証取得を示すマーク。
※2 CEマーク:「FCC」と同様に、EU (欧州連合) 加盟国で販売することの認証取得マーク。

パーティーの盛り上がり具合は?


想像の斜め上を行くサイバー感の演出に、会場に来た社員も驚いたと思うが、そもそもパーティーの盛り上がり具合はいかがなものだったのか。

「無事、皆に楽しんでもらうことができたのではないかと思います! 最近心を打たれたVR体験のこと、好きなVTuberのこと、新しい技術のこと……などなど、話は尽きず、終始盛り上がっていたと思います。普段とは違った空間で一緒に楽しむことで、新しいコミュニケーションや一体感も生まれたように思います。
参加した社員からは、『いつも使っている会議室とは思えない』『細部の作り込みに気合を感じた』『エンタメの会社らしくて楽しい会だった!』などの感想をもらいました」

WFLEの勢いはこれだけにとどまらない。
さらにこんなこともしているという。

「WFLEには社長をはじめ、趣味でVTuberを楽しんでいる社員がたくさんいます。会社として『全人類総アバター化』を目指しているので、まずその第一歩として、皆でボイストレーニングを受けてイケボ・カワボ(※3)になる企画を行ったり、『バーチャルとリアルの融合』をテーマにした忘年会などを開催したりしました。今後もWFLEらしい取り組みをしていきたいと思っています!」

特にバーチャルとリアルが融合した忘年会については気になるところ。またの機会にその演出を教えてもらおう。

※3 イケボ・カワボ:イケメンボイス・カワイイボイスの略

【取材協力】
株式会社Wright Flyer Live Entertainment
WFLEはバーチャルYouTuberに特化したライブエンターテインメント事業を展開すべく、2018年4月に設立されました。「なりたい自分で、生きていく。」というビジョンのもと、プラットフォーム事業とプロダクション事業を推進しています。今後1,2年で約100億円規模の事業およびコンテンツ投資を実施するとともに、日本国内のみならずグローバルでも展開していく予定です。

(石原亜香利)
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