◆関西学生野球春季リーグ戦 ▽第7節1回戦 関大6―0京大(16日・GOSANDO南港野球場)

 勝ち点4の関大が京大に先勝し、5季ぶりの優勝に王手をかけた。MAX152キロ左腕の百合沢飛(ゆりさわ・たか、3年)=開星=が京大打線を1安打に抑え、公式戦初完封。

17日の2回戦に勝てば、優勝が決まる。

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 190センチの長身から投げ下ろす直球で、京大打線を封じ込めた。関大・百合沢は「今日はストレートを多めに投げました。バッターも詰まっていたので」と強気のピッチングで押した。許したヒットは3回の先頭打者の中前安打の1本のみ。三塁を踏ませず10三振を奪い圧倒した。

 初完封に「ホッとしました」。1年春のチャレンジリーグで最速152キロをマークし同年秋にリーグ戦デビュー、2年秋には先発を務めるなど順調に成長してきたが、今年は2月に恥骨を痛めた影響で投げ込みができずに、調整が遅れたままリーグ戦に突入した。制球を乱し球数が多くなる悪循環。「今日は一球一球を集中して投げることがテーマでした」。112球の完封劇に小田洋一監督は「オープン戦でも7回くらいまでで、完投は初めてですね。体力はもともとあるけれど球数が多くなってしまうので」と期待の左腕の成長を評価した。

 指揮官は「この前の立命(大)との試合で、先発した次の日に4イニングを抑えたのが自信になったと思います」。5日の2回戦では6回無失点で勝利。6日には先発したエース左腕・米沢友翔(3年)=金沢=の後を継ぎ4回を無失点に抑えたことをターニングポイントに挙げた。百合沢自身も「ストレートの質が投げる度に良くなっていると思います」と語る。

 今秋のドラフト上位候補の米沢の存在が百合沢を成長させた。一人暮らしのマンションの向かいに住み、アルバイト先も一緒で部屋を行き来する仲だ。「毎日一緒にいますし、刺激をもらっています。いい関係です」。プロ入りに向けてストイックに練習に取り組む姿を近くで見て、いい影響を受けているという。

 あと1勝で優勝。そして31年ぶりの全日本大学選手権出場が決まる。「明日もベンチに入るので準備します」。

米沢との左腕2枚看板で挑む全国舞台が近づいている。

 

 ◆百合沢 飛(ゆりさわ・たか)2006年1月26日、島根・松江市生まれ。20歳。兄の影響で5歳で野球を始め、雑賀小1年で「雑賀ライガース」で投手。開星中では軟式野球部に所属し3年夏に松江城ボーイズで硬式に転向。開星では2年夏にベンチ入りし県4強。2年秋からエースとなり、3年夏は準々決勝で立正大淞南に敗れる。高校時代の最速は143キロ。身長190センチ、97キロ。左投左打。

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