We♡SMAP #7|ツアー先でSMAP勢揃い「一緒に飲もうよー」5人で飲んだ思い出語った1997年
イラスト/おうか

ずっとSMAPが好き♡ SMAP特集

1997年のリリースは、シングル作品3枚。2月26日「ダイナマイト」、5月14日「セロリ」、9月26日「Peace!」。アルバム作品は1枚、8月6日「SMAP 011 ス」


【前回レビュー】We♡SMAP #6|『SMAP×SMAP』スタート&森且行が脱退 1996年のSMAP

1997年のスタートはSMAP5人が出演したドラマ『僕が僕であるために』

1月3日にフジテレビ系列で5人が出演したドラマ『僕が僕であるために』放送。物語は、高校時代の駅伝部5人の6年後を描いた青春群像劇。

駅伝部時代は主将を務め、社会に出ても実業団で走る唯一の現役ランナー・成瀬隼人役に中居正広木村拓哉演じる黒澤力は、同棲中の恋人・津田夏美(鶴田真由)の援助を受けながら暮らすモデルのスカウトマン。稲垣吾郎は医大生の木下正己役。医師家系に生まれ裏金で医大に入学した。香取慎吾は今で言う“Fラン”大学の4年生・小津悟役。そしてこのドラマのキーパーソンとして紹介されていたのが草なぎ剛。信用金庫に勤める溝口悦郎役を演じた。

『JUNON』1997年2月号では5人が登場。1人につき1ページを使ったインタビューが掲載された。SMAP結成から8年半、毎年恒例だった元旦コンサートを行わず、ドラマが放送されたことについて「それは今、時代のトップを走っている彼らだからこそできる新しいチャレンジなのかもしれない」と綴っている。

中居はこのドラマでの木村との絡みについて「気分的には新鮮だよね(笑)」。
「今回、木村くんと芝居をすることで、また新しい何かが見えてくるといいなって思ってるんだよね」。

成瀬は力と同棲する夏美を好きになってしまう役どころ。5人を描くと共に恋愛物語も同時並行する。恋愛物語が苦手だという中居。セリフの一部を例に挙げ、「『ウチに泊まっていけよ』だよ。ちょっとエッチじゃない?(笑) こういうことを女の人に言うのはすごく恥ずかしい」。

木村は今回、5人が演じる役どころについて、「素のキャラクターに似ているように思われがちなのかもしれない。けど、それだったら、ドラマにする必要はないわけで。SMAPのドキュメントを撮ったほうがよっぽどおもしろんだからさ」。

言葉尻や口調などを監督らと話し合って決めるなど、徹底した役作りを行ったという。台本を読んでイメージしたのは、六本木アマンド前にいそうな“おニイちゃん”なんだとか。誌面には長髪姿の木村。
スカウトマンのイメージにぴったりだった。

「最近、医者づいてるんだよね」と稲垣吾郎。前年秋のドラマ、映画『パラサイト・イヴ』でも医者の役。前髪を右に大きく流したヘアスタイル、タートルネックのニットにジャケットを合わせたコーデがなんとも医大生らしい。

草なぎは木村について「ドラマに入ってから超こえーの(笑)。待ち時間とか、あんま、僕と口きいてくんないし。バラエティのときとは全然違うんだよ」と“力”に入り込んでいたとある。「そういう木村くんを見てると、自然とこっちの気持ちも引きしまってきたよ」。

悦郎が声をかけるけれど、力だけ集まらない。香取はストーリーを踏まえて「もしも実際の僕に、そういう友達がいたら、ソイツの家まで行って、手ぇ引っ張って連れてくるだろうね」。

当時の中居はSMAPについて「兄弟でもなければ家族でもない、仕事仲間でも、遊び仲間でもない。“じゃあ、何ですか”って聞かれたら、“メンバーです”って答えるしかないんだけどね」。





森且行、オートレーサー転身後のインタビュー

●『Number』1997年1月2日号
誌面では、「卒業までは焦らない。でもデビューしたら思い切り行きます」と切り出されていた。SMAPをテレビで見ない日はないほどに露出が続いていた当時。森はオートレーサーの養成所にいた。「テレビ、電話、ジュース類、お菓子とか雑誌類。でもスポーツ新聞はOKです」と養成所での生活を明かした。茨城県千代川村にある養成所では、31人の合格者と10カ月の訓練生活を送っていた。SMAPの動向も知らないとある。

ジャニーズに入ったきっかけ、そしてオートレーサーへの転身を考えた動機など、森の半生が細かい文字でみっちり綴られていた。

SMAPとして順調に活動を続けていた当時。2次試験に合格した時点で森の決意が事務所、メンバーに伝わった。「新聞にでかでか出たんですよ。それ見て、もうパニックしてました。
なんか目が点でしたね」。報道が出たときはなんとコンサート中。受かるとわかっていれば話せたが、試験の段階では誰にも言えなかったとある。「両立もできたかもしれないですけど、みんなに迷惑がかかるし、やっぱり中途半端になっちゃうのはよくないと思って。みんなも、好きなことやったほうがいいって言ってくれて」。

入所後、養成訓練生になって2カ月後、8月25日の走行練習中にフェンスに激突して落車。左股関節脱臼骨折し、全治6カ月の大怪我を負った。医師からはもう一生全力疾走はできないかもしれない、と告げられたという。

【視聴】Kappa × オートレーサー森且行「ゼロからの挑戦」

映像には「でもバイクならば走れる」とあるが、森はリハビリに集中。退院後も訓練を見学した。先を行く同級生たちの姿に「かなり焦りましたね(笑)」と打ち明けている。

デビュー前に見舞われたアクシデント。
デビューの時はまた大変ですねの問いかけに、「ここまで騒がれて。絶対、遅くなれませんね。絶対、這い上がらなくちゃいけませんね」。

SMAPに異変? 2ショットインタビュー

●『JUNON』1997年10月号
中居と香取の対談。黒いスーツ姿で、中居はサングラス、香取は短髪の金髪姿。一緒にいて10年が経過。中居「しゃべらなくてもお互いの存在自体が暗黙の了解みたいになっちゃってるんだろうな」。香取は「そういう年齢」だと、はしゃがなくなったと明かした。

中居が続ける「最近みょうに連帯感あるじゃん、俺ら(笑)。去年まではライブ終わると自由行動で、みんなでメシ食うなんてしなかったのに」。香取も「今回のツアーは、毎回みんなでメシ食いに行って、酒飲んでるよねー」。

酒に酔った香取がうるさいと中居が言えば、ツアーの打ち上げで草なぎが酔ったときの一コマを香取から。
テーブルに4つしか椅子がなかったので中居を除く4人でテーブルを囲んでいたところ、つよぽんが椅子を持ってきて「中居くーん、リーダァー、イス持ってきたからこっちに来なよ。一緒に飲もうよーって(笑)」。中居「俺、マジでびっくりした(笑)。で、突然『中居くんはシャイだからねぇ』とか言い出しちゃうしさ(笑)」。

ツアーで地方を回ったときの一コマ。5人がテーブルを囲んでいたというエピソードには、文面からは楽し気な様子が伝わってきたが、でも言葉にこそしないけれど心の奥底にある寂しさを分かち合うようにも感じた。
(柚月裕実)

※次回の更新は10月25日(月)21時予定! レビューを更新しましたら、エキレビ!のツイッターでお知らせします

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Writer

柚月裕実


Web編集/ライター。ジャニヲタ。アイドルがサングラスを外しただけでも泣く涙腺ゆるめな30代。主にKAT-TUNとNEWSですが、もはや事務所担。

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@hiromin2013
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