2024年もはじまり、1月スタートの新ドラマも続々と放送開始している。本稿では、2023年も活躍を見せていたが、今年ますますブレイク必至、今のうちに知っておきたい2024年注目の俳優8名を紹介したい。


【関連写真】八木勇征が演じた清居奏に注目が集まった『美しい彼』

まずは、FANTASTICS from EXILE TRIBEのメンバーで、俳優としての活動が目覚ましい八木勇征。

萩原利久とともに主演を務めた『美しい彼』(MBS)シリーズで初演技に挑戦すると、ルックスや八木が演じた清居奏のキャラクターに注目が集まった。2シーズンのドラマ放送のあと、映画公開と人気を博した作品だ。

さらに2023年はドラマ『18/40~ふたりなら夢も恋も~』(TBS)で、主人公・中川有栖(福原遥)の元恋人役を熱演。『ハイエナ』(テレビ東京)では新人弁護士役にも挑戦した。1月クールは、3時のヒロイン・福田麻貴が主演を務めるドラマ『婚活1000本ノック』(フジテレビ)に出演する。
本作をきっかけにより多くの人に知られる1年になるだろう。

続いて、『ゆりあ先生の赤い糸』(テレビ朝日)での”伴ちゃん”役が記憶に新しい木戸大聖。

Netflixオリジナルドラマ『First Love 初恋』で佐藤健の幼少期を演じて話題になり、2023年は連ドラ初主演の『僕たちの校内放送』(フジテレビ)のほか、初主演映画『先生! 口裂け女です!』が公開されるなど急成長の1年だった。若々しいルックスから、実年齢よりも若く見られることも多いだろうが『ゆりあ先生の赤い糸』では、主演の菅野美穂を相手に大人な演技も披露。今年も幅広い役柄に挑戦してくれるだろう。

そして、俳優としてのキャリアは決して長くないものの、『王様のブランチ』にレギュラー出演中で、すでに俳優の枠を超えて活動の場所を持つ櫻井海音。


2023年はドラマ『夕暮れに、手をつなぐ』(TBS)や『泥濘の食卓』(テレビ朝日)に出演したほか、『VIVANT』(TBS)では堺雅人演じる主人公・乃木憂助の青年期を演じた。さらに、2シーズンに渡って放送される『アオハライド』(WOWOW)で主人公・馬渕洸を演じていることは、人気を加速させるはずだ。「Season2」は1月19日から放送を控えている。少女漫画原作の映像作品をはじめ、2024年は俳優として目にする機会も増えるに違いない。

4人目は『下剋上球児』(TBS)の根室知廣役の印象が残る兵頭功海。

役者デビューは映画『五億円のじんせい』(2019)であり、キャリアは5年ほどだが、すでに丁寧で実直な演技ができる印象だ。
2023年は『CODE-願いの代償-』(日本テレビ)と『下剋上球児』で2クール続けてのドラマ出演だったが、見事に役を切り替えた。同じ役者だと気づかなかった人もいるかもしれない。若手俳優らしいかっこよさも兼ね備えながら、演技派として着実に役の幅を広げてくれることを期待したい。

2023年、数多くのドラマに出演していたのが中川大輔だ。「見たことがある」と感じる視聴者も多いかもしれない。

『大奥 5代・徳川綱吉×右衛門佐 編』(NHK)に始まり、『この素晴らしき世界』(フジテレビ)や『くすぶり女とすん止め女』(テレビ東京)、『コタツがない家』(日本テレビ)など連ドラに数多く出演。
親しみやすい顔立ちと「MEN’S NON-NO」のモデルらしい圧倒的なスタイルが印象的だ。1月クールでは、畑芽育主演のドラマ『パティスリーMON』(テレビ東京)のほか、関水渚、末澤誠也W主演の『彼女と彼氏の明るい未来』(毎日放送)へレギュラー出演が決まっている。俳優としてブレイクする日も近いだろう。

6人目は、伊藤あさひ。ドラマ『下剋上球児』(TBS)で伊藤を知った視聴者も多いのではないか。

2023年はほかに、ドラマ『さらば、佳き日』(テレビ東京)や『女子高生、僧になる。
』(MBS)に出演。『下剋上球児』で演じた椿谷は、中学時代は将棋部だったという異色の経歴ながら、3年生でキャプテンを務め、甲子園出場を決めた重要なキャラクターだった。球児役のキャストは多数いたが、その中でも印象深い演技をしていた。2024年の活躍も期待できる。1月クールでドラマ『正直不動産2』(NHK)に出演するほか、ミュージカル『ロミオ&ジュリエット』にも挑戦する。

さらに、「MEN’S NON-NO」モデルとして活動しながら、映像作品への出演機会も増やしている水沢林太郎にも注目したい。


昨年10月クール『マイ・セカンド・アオハル』(TBS)で演じた、メイクやおしゃれを楽しむ建築学科の大学生・龍之介役が印象的だが、2023年は『しょうもない僕らの恋愛論』(日本テレビ)や『スタンドUPスタート』(フジテレビ)、『だが、情熱はある』(日本テレビ)に出演。さらに『風間公親-教場0-』(フジテレビ)にもゲスト出演し、犯人役の演技も忘れがたい。水沢もモデルならではのルックスの持ち主だが、着実に演技の技術も習得している。

最後は現在17歳ながら、出演作品も豊富で芸歴もベテラン並みの大西利空

2023年を振り返ると『真夏のシンデレラ』(フジテレビ)で主人公・夏海(森七菜)の弟を演じたほか、広瀬すず主演映画『水は海に向かって流れる』にも二番手で出演。2006年生まれながら、2012年にはドラマデビューを果たしているほどキャリアのある俳優だ。子役時代が長いため、キャラクターの幼少期を演じることも多かったが、大西本人が作品の中心に立って活躍する日も近いだろう。まずは1月スタートの『さよならマエストロ~父と私のアパッシオナート~』(TBS)に期待したい。

ゴールデン・プライム帯のドラマや劇場映画だけでなく、配信作品も豊富な現代。視聴者に名前を知られる俳優になるのは、以前にも増してハードルが高いだろう。とはいえ、活動の場所は広がっているという見方もできる。それぞれの俳優が、独自の個性を活かして活躍することを期待している。

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