ドラマ『ペンション・恋は桃色 season3』(FOD)の完成発表イベントが、10日(金)フジテレビマルチシアターにて開催され、リリー・フランキー、斎藤工、大水洋介、JOYが登壇した。

【写真】完成発表イベントに登壇した、リリー・フランキー、斎藤工、大水洋介、JOY【5点】

『ペンション・恋は桃色』シリーズは、いつもテキトーな父シロウ(リリー・フランキー)とその娘ハル(伊藤沙莉)、そしてバイト青年のヨシオ(斎藤工)が営む、ちょっと古いペンション【恋は桃色】を訪れる“珍客”たちによって大騒動が巻き起こる、笑いあり涙ありのハートフルコメディ。
season2までは毎回シロウがペンションを訪れる宿泊ゲストに恋をするストーリーだったが、season3ではシロウでなくハルの事件がメインとなる。

メインキャストには前作からの続投でリリー・フランキー、斎藤工、伊藤沙莉が、そしてseason2でスペシャルゲストとして登場した山口智子がseason3でも登場する。さらに、ペンションに訪れる宿泊ゲストには稲垣吾郎、MEGUMI、鈴木慶一といったスペシャルゲストが登場し、今までになかった“恋模様”が描かれる。

10日(金)に行われた完成発表イベントには、ペンションのオーナー・シロウ役のリリー・フランキー、住み込みの青年、ヨシオ役の斎藤工、ドラマに欠かせない謎の常連客役のラバーガール大水洋介、ヨシオの飲み仲間で友人A役のJOYが登壇し、西山喜久恵(フジテレビアナウンサー)の司会進行のもと開催された。

冒頭の挨拶で、リリーが「本当に皆さん明けましておめでとうございます。こんなお正月早々でお忙しい、しかも寒い中、朝早くから。皆さん1度も見たこともないドラマのseason3の為にお越しいただきありがとうございます。多分僕ら4人の刑事もののドラマだと思われていると思うのですが(笑)」と話し、斎藤から「いやいやそんなことないですよ、見てくれてますよね?皆さん。もっと自信持ちましょうよ。自分たちのドラマに」と会場の笑いを誘った。

イベントは、リリーとJOYが近所に住んでいることが発覚したり、役名が“謎の常連客”の大水が「そろそろ役名が欲しい」とのリクエストしたりと和気あいあいとした雰囲気で進行。役名が“友人A”のJOYも「こんな濃い顔の“友人A”、それでずっと続けられるっていうのは逆にすごい」と話し、役名を一般公募して名前募集するのはどうか?と制作陣へ提案の一幕もあった。


また、シロウの娘・ハル役を演じる伊藤沙莉からはビデオメッセージが到着。伊藤は「家族感がどんどん増していっているなっていうのをすごく強く感じました。リリーさんがまさかの肉まんを温める機械を、機械ごと差し入れしてくれて、本当に寒くなってきていたし、みんなで肉まんを食べられたことは、すごくありがたかった。あとはペンションで、みんなで飲んで語れたことがすごくいい思い出です」と撮影の裏話を明かした。

リリーは「いやもう本当ね、彼女がいるおかげでね、ドラマになってくれるんですよね。沙莉さんがいなかったら、多分、なんだかわからないままだった。結婚したって聞いたけどあれ、本当?(笑)」と5年間父親役をやっているからこその複雑な心境を吐露。また大水は「こういう人たちばっかりだとどうしても、あんまり品の良くない話もしたりするんですけど、沙莉ちゃんがいることで、そこが抑えられる」と語った。

さらに、ハルが恋心を抱く男・ケイタを演じる稲垣吾郎について、斎藤は「この展開も、season2の時にリリーさんが、season3があるとしたら、ハルの恋愛なのかなっていう青写真を描いてくださって、実際そうなっています。だから構えてはいたんですけど、まさかこういう形で。しかも吾郎さんが最強のキャラクターを演じてくださって。思っていたのと、いい意味で違う方向に転がっていくっていう」とコメント。
リリーも「台本上、本当に成立するのかなって皆が思っていた。すごいなこの人っていうのを改めて思いましたね。やっぱりなんか無理なことをしていても、型が美しいというかね」と稲垣を称賛した。

またリリーは「とにかく撮影日数がタイトだから雪が降ろうと雨が降ろうと、撮らなきゃいけないので。そうするとまた名シーンが撮れるんですよ。ミラクルなシーンが。これがseason2の雪の中での三角テニスだったんですけど、今回もタイトルだけちょっとお教えすると、“カッパヨガ”っていう、凄いの撮れましたから」と撮影の裏話を語った。

イベントの最後には、リリーが「皆さん、今日はありがとうございました。最初はちょっとコメディっぽいドラマなのかなと思ってましたけども、こう長くやってると、どんどん本当に家族の物語というか、人間ドラマになってきまして。ドラマの成熟に僕たちがついていってるっていう感じですね。season3から見てもらっても十分話の内容はわかると思いますので、ぜひ、見ていただければと思います。本当に今回凄く、面白いものができたなっていう風に思いましたので、ぜひよろしくお願いします」とコメント。


斎藤は「5年やってみると、キャストだけじゃなくてスタッフ、チームも変化、進化があって、かつて5年前はアシスタントだった方が今チーフになってたりとか、そういう作り手が受け継いでいくドラマのようなものがしっかりあって、そこが化学反応を起こして奇跡の瞬間がたくさん映り込んでる作品だなと思います。リリーさんが思わず本気で涙するシーン、それを受けた沙莉さんの表情とか、台本を超えた、何か僕らが積み上げてきたものの軌跡みたいなものが映っている作品なのでぜひ、このドラマに騙されたと思って触れてみていただきたいと思います」と呼びかけた。

大水は「このドラマ、ドラマではあるんですけど、普通のドラマとはちょっと違う、生っぽい空気感があったり、なかなか他にはない面白さがあるドラマだと思うので、ぜひ見ていただきたいと思います。あと、僕は本当に油断した頃にちょろっと映り込んだりするので、ウォーリーをさがせ。的な感じで僕を見つけてもらえればなと思います」とコメント。

JOYは「本当に、出演していてもそうですけど、見ていても本当に面白いドラマですし、なんだか緩いんだけども、ちゃんとその緩さの中に芯があって、いろんなシーンでちゃんと心揺さぶってくれるドラマになってますので、ぜひ皆さんにチェックしていただきたいです」と観客にメッセージを送った。

また今回の完成発表イベントでは、season2に続きグソクムズが挿入歌を担当することも発表された。

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