モデル、コスプレイヤー、俳優と枠にとらわれない活躍を続けてきた桃月なしこが、4月22日に2nd写真集『むすび』(講談社)を発売した。30歳を迎えた桃月は今年、この6年ぶりの写真集に加えてドラマ『令和に官能小説作ってます』(テレ東系)でドラマ初主演も果たすなど、挑戦を続けている。
30歳になるまでに気づいた人生観やスペイン・カタルーニャでの写真集撮影の裏側、そしてファンに支えられてきての本音を語った。(前後編の前編)

【写真】4月に2nd写真集を発売した桃月なしこの撮り下ろしカット【10点】

――前作『未完』から6年ぶりの写真集となりました。今、このタイミングで出版を決めた理由を教えてください。

桃月 去年の11月で30歳になるタイミングだったので「今しかない」と思いました。最近でこそ30代でも誌面で活躍されている方も増えていますが、体型の維持一つとっても、だんだん難しくなってきます。20代ラストの姿をしっかり形に収めておきたくて、決意しました。

――今回のコンセプトは?

桃月 あまり作り込みたくないなという気持ちが強かったです。ありのままを出せたらいいなと。29歳から30歳になる前後で撮ったので、20代ラストと30代なりたての、素の自分を残せました。

――撮影地はスペインのカタルーニャ地方でした。なぜこの場所に決めたのでしょうか?

桃月 事務所の先輩だった川崎あやちゃんが、引退前に最後に出した写真集の撮影地がスペインでした。日本とは全然違う壮大な景色と赤い衣装の記憶が鮮烈で、「この背景が似合う女になりたい」と思ったのがきっかけですね。
個人的に海外は苦手なんですが(笑)、今回「どこで撮りたい?」となって、真っ先に思い浮かびました。

――スペインでの思い出はありますか?

桃月 『ポケモンGO』ばっかりやっていました(笑)。ちょうどゲーム内のプレイヤーレベルの上限が引き上げられる時期で、その前にレベル50にならないと手に入らないアイテムがあったんです。私、当時はレベル49で絶対に滞在中に50に上げたいと思って、撮影の合間はほぼ『ポケモンGO』の時間でした。レベルも上がったし、地域限定のポケモンを捕まえたりして、スペインならではの楽しみ方もできました。

――では写真集で、桃月さんが推すポイントは?

桃月 私が好きなのが、表紙をめくって1ページ目にブチ抜きで顔面のドアップを使ってくれたことです。しかも目をつぶってて、寝てるような表情です。やっぱり身体だけじゃなく「顔も好き」ってほめてくれるファンの方もたくさんいてくれるので、冒頭に持ってくることができました。写真集でいきなり顔のアップで始まるのって珍しいなと思っていて。以前は笑顔がぎこちなくて苦手だったんですが、小細工なしで顔の美しさで勝負しています(笑)。

――そして30歳になって、改めて思うことはありますか。

桃月 9年前に芸能界に入ったばかりの頃は、自分よりずっと大人に見えました。
私自身、20代の頃はいつまで活動できるかわからなかったので、30歳になった自分なんて想像できなかったです。でもいざなってみると、昔と比べてもあまり変わっていないなと思います。

――変わらずにいられたのはなぜでしょうか。

桃月 素顔の私を肯定してもらえたおかげです。特にSNSの存在がありがたくて、一番等身大の私でいられる場所ですね。「盛ろう」とか「格好つけよう」とか一切考えないで使っていますが(笑)、それでもたくさんの人が応援してくれて。だから自信が持てて、自分を肯定して生きています。

――SNSに投稿してくれるファンの声を見られるのが、励みになったと。

桃月 それでもコンプレックスが完全になくなったわけではないんです。今でも鏡で自分の顔を見て「うーん……」と思う時もあります。ただ、人と比較しなくなったことが大きいですね。以前は、結果を出さなきゃと自分にプレッシャーをかけていて。
我ながら責任感が強い方なので「売れなかったら自分のせいだ」みたいに勝手に自分を責めて、落ち込むこともありました。

――そんな落ち込みやすいところを、どうコントロールできるようなりましたか?

桃月 いい意味で、「頑張らなくてもいいや」と割り切るようにしました。自分の機嫌は自分で取らないとな、と思っています。

――確かにポケモンやディズニーにまつわること、自撮りなど、自由に発信していますね。

桃月 プライベートのことも、もちろん顔のことも「かわいい」って言ってもらえるからSNSはいいですね(笑)。こうやって背伸びしないで過ごしてきたおかげで、楽しく30歳になれたと思います。

――今回訪れたスペインのカタルーニャといえば、サグラダ・ファミリアにグエル公園など、かわいい建物も多いです。桃月さんが好きなディズニーとの共通点もあるかなと思いますが?

桃月 確かにそうかも!ディズニーが好きなのって、あの空間でしか味わえない空気感とか、イベントで感じる特別な季節感が好きだからなんです。スペインのかわいい建物で感じる開放感も、似ているのかもしれないです。東京にずっといると、高いビルもいっぱいあって気分が塞いでしまうので(笑)。

――以前から、YouTubeやインタビューでも「全世界のディズニーランドに行ってみたい」とも話していました。

桃月 そうですね。
海外に行くとどうしても文化の違いや、移動時間の長さが苦手だったんですが、スペインはそれを忘れさせてくれる場所でした。苦手意識が吹っ飛ぶくらいの体験をさせてもらったので、また海外の撮影や旅行にも挑戦したいです。

(プロフィール)
桃月なしこ (ももつき・なしこ)1995年11月8日、愛知県生まれ。2017年に准看護師兼コスプレイヤーとして注目され、2019年には俳優デビュー。2020年に1st写真集『未完』を発売し、2022年にはスタイルブック『PEACHY』を発売した。近年はドラマ『令和に官能小説作ってます』で地上波連続ドラマ初主演を務めるなど、俳優としても活躍の幅を広げている。インスタグラムフォロワーは約60万人、Xフォロワーは約49万人。YouTubeで「桃月なしこのなんかやるちゃんねる」も運営中。

【後編】桃月なしこ「暇さえあればポケモンか麻雀(笑)」 “楽しく生きる”が30歳の綺麗の秘訣
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