大地真央は宝塚歌劇団のトップスター、そしてミュージカル界のスターとして、国内の演劇史にその名を刻んでいる。近年、そんな大地はマダム役として新たなポジションを獲得した。
現在上映中の映画『正直不動産』(ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント)、6月19日に公開予定の映画『免許返納!?』(東映)においてマダムを演じている。今回は、舞台で輝き続けながらも、映像の世界でマダム役の確固たるポジションを築いた大地の魅力に迫る。

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大地は、宝塚歌劇団月組の男役トップスターとして、1980年代に一時代を築いた。相手役の黒木瞳とともに"ゴールデンコンビ"と称され、2 人は『ガイズ&ドールズ』や『二都物語 』 など数々の名作に出演した。

退団後、1998年初演のミュージカル『ローマの休日』でアン王女を演じたほか、『風と共に去りぬ』のスカーレット・オハラ、『マイ・フェア・レディ』のイライザ・ドゥーリトルなど、世界的な名作のヒロイン役を務めてきた。

そんな大地だが、近年はドラマや映画でマダム役を演じる機会が増えている。豪華絢爛な衣装を身にまとっていても、けばけばしさや嫌味な感じをさせず、気品をたたえた美しさを放っている。それは演技力だけでなく、長い人生で磨き上げられた品性の賜物だろう。

例えば、大地の連続ドラマ初主演作である『最高のおばはん 中島ハルコ』(フジテレビ系)では、名古屋出身の女医・中島ハルコを演じた。

ハルコは自分の心に正直で、思ったことを歯に衣着せずズカズカと口にするが、心優しくお人好しで、周囲から頼られている。また、おしゃれでもあり、FENDIの名品「ピーカブー」を愛用しているほか、洋服のセンスも抜群だ。

大地自身も、カリスマ性と美貌を兼ね備えているだけでなく、お人好しな人柄で知られている。
ハルコと大地には共通点が多かったこともあり、この役は大地のハマリ役となった。

また、現在上映中の映画『正直不動産』では、不動産界の女帝・マダムを演じている。マダムは銀座でホステスとして働いていたことが明かされているが、名前も年齢も不詳というミステリアスな存在だ。大地は白い毛皮を身にまとい、マダムを演じているが、その衣装は"フェラーリを購入できるほどの値段"ともいわれている。

さらに、6月19日に公開予定の『免許返納!?』では、女優であり、スター俳優の元妻・加藤麗子を演じている。予告映像では、赤いリップに着物姿の大地が登場するが、その圧倒的な存在感と美しさに思わず息をのんだ。

なお、大地はInstagramでゴージャスな私生活の一コマを覗かせている。プライベートでCHANELの洋服を着こなす姿、高級レストランでの華やかな食事風景、エルメスのスカーフが飾られた自宅で撮影した愛猫の写真など、ラグジュアリーな投稿が多い。

そんな大地を、筆者を含むファンは"真央様"と"様"付けで呼ぶこともある。一時代を築いたレジェンドに対する敬意だけでなく、王妃様のような風格やあふれる気品がそうさせるのであろう。

◆気品とユーモアを兼ね備えた唯一無二の存在

大地といえば、「そこに愛はあるんか?」でおなじみのアイフル株式会社のCMに出演中だ。同社のCMでは宇宙人姿や角刈りヘアの寿司職人姿を披露している。


というのも、大地は幼少期からダジャレが好きで、人を楽しませることが大好きな根っからのエンターテイナーなのだ。宝塚時代には、ステージ上のぶどう畑のセットを見て、「大仏の頭!」と言い放ち、相手役の黒木を笑わせたこともある。

2023年には、宝塚音楽学校創立110周年記念式典の囲み取材に、大地は黒木とともに応じ、当時を振り返りながら声を弾ませていた。このとき、大地は「(音楽学校時代は)笑い声をあげたらいけないから、ロッカーに顔を入れたり。結果的に余計に響いて」と語り、ひょうきんで笑い上戸な一面をのぞかせていた。

また、舞台ではコミカルな演技や相手役との軽妙な掛け合いで観客の笑いを誘うことも多い。大地自身も演じることを楽しんでいることが客席にも伝わってくる。

年齢を重ねるごとに演技の幅を広げている大地。長野博とタッグを組む舞台『すぐ死ぬんだから』の上演も今秋に控えており、今後の活躍にも期待が高まる。

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