インテルのモロッコ代表DFアクラフ・ハキミはパリ・サンジェルマン(PSG)移籍の可能性が高まっているが、新たにイタリア国外の2クラブが関心を寄せているようだ。29日、イギリスメディア『スカイスポーツ』が報じている。

 現在22歳のハキミは2017年夏にレアル・マドリードでトップチーム昇格を果たした後、翌2018年夏から2シーズンにわたりボルシア・ドルトムントにレンタルの身で在籍。そして昨夏にインテルへ完全移籍により加わると、今季はここまで公式戦34試合に先発出場し7ゴール11アシストをあげるなど、セリエA優勝に大きく貢献していた。

 ハキミはインテルとの契約期間を2025年6月まで残している。しかし、インテルは新型コロナウイルス感染拡大の影響により財政面で問題を抱えており、今夏のマーケットで同選手をはじめ複数の主力選手を放出する方針を固めている。

 また、PSGは選手サイドと5年契約を結ぶことで合意に至ったとフランスメディア『フットメルカート』が報道。また、イタリア紙『ガゼッタ・デッロ・スポルト』は先週からクラブ間交渉が行われており、移籍金6000万ユーロ(約80億円)で決着すると伝えていた。

 しかし、『スカイスポーツ』はインテルが6000万ユーロよりさらに高額の移籍金を求めていると主張。くわえて、チェルシーやバイエルン・ミュンヘンもハキミ獲得に興味を示しており、今後争奪戦に発展する可能性があるという見解を示している。

 なお、一部イタリアメディアはインテルが今夏のマーケットで1億ユーロ(約133億円)の売却益を得たい考えを持っていると報じている。