大物国会議員が無名市議に敗れる──。そんな波乱が現実となるかもしれない。


 立憲民主党の東京都連会長選が8日から始まり、15日の都連大会で投開票される。今年1月まで会長を務めていた長妻昭衆院議員が中道改革連合へ移り、約4カ月間にわたり会長の座が空席となっていた。


 当初は都連会長代行の蓮舫参院議員が、無投票で会長に就任するのが既定路線とみられていた。しかし、川名雄児武蔵野市議が立候補を表明し、2017年発足の旧立憲都連時代を含め、初の選挙戦となった。都連所属の国会議員と地方議員、都内総支部から党員代表各2人の計約200人が投票する。


■前都連幹事長への根強い反発


 驚くのは、両陣営の推薦人だ。蓮舫氏には参院議員や都議ら17人が付く一方、川名氏には都議や区市町議ら57人が名を連ねた。推薦人集めの時点で、蓮舫氏が無名市議にトリプルスコアで負けているのだ。


「背景には、蓮舫さんと関係が深い手塚仁雄・前都連幹事長への反発があります。手塚さんは都連を率いてきた人物ですが、『選挙の公認権を振りかざしてトップダウン体制を敷き、組織の風通しを悪くしてきた』との不満が所属議員間でくすぶっている。2月の衆院選で中道に移籍し、現在は落選中ですが、蓮舫さんが会長になると結局、手塚さんの影響力が組織に及ぶのは避けられません。暗に“反手塚”を打ち出している川名さんに支持が集まっているのです」(立憲都連関係者)


 蓮舫氏がまさかの落選危機なのである。

さらに、来春の統一地方選を見据えての動きもあるようだ。


「蓮舫さんが会長になれば、国政組主導で中道への合流が強引に進められるのではないかと、地方議員は恐れています。仮に合流すれば、組織票がある公明候補が有利になり、立憲候補にとってメリットは薄いですから」(立憲都議)


 とはいえ、川名氏が新会長になっても、組織の新陳代謝が進むかは不透明だ。


「武蔵野市議を6期務める川名さんは、悪く言えば守旧派。所信表明で『各自治体議員選挙で党所属の全員当選を第一義に』とありますが、実際には会長になることで新人の台頭を抑え込み、現職の当選を優先させようとしているのではないかと見る向きもあります」(別の立憲都連関係者)


 悩ましい問題は、中道への合流の是非だけではなさそうだ。


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 蓮舫氏は高市首相の「政治とカネ」問題めぐり、国会でバトルを繰り広げたが──。関連記事【もっと読む】『高市首相「政治とカネ」追及に「検討する」連発…立憲・蓮舫議員との議論は「時間の無駄」か?』で詳しく報じている。


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