春ドラマは後半戦へ。今期はTBS系日曜劇場「GIFT」が世帯視聴率で2ケタに届かず、全般的に低調のようだが……。


「今のドラマファンはTVerなど配信での視聴が中心です。かつてなら世帯5%は“爆死”と言われましたが、今は5%前後が中位。“ヒット”とか“好調”とは言えなくても“合格”とせざるを得ません」(テレビ誌ライター)


 そんな中で、地味ながらじわじわ評価を上げているのが、濱田岳(37)主演の「刑事、ふりだしに戻る」(テレビ東京系=金曜夜9時)。冴えないアラフォー刑事が2016年にタイムリープし、人生2周目に。未解決事件と恋人の死の真相に迫るという《新感覚のタイムリープサスペンス》(公式サイトから)。


 ネット上では《またまたタイムリープものか》《地味すぎる》という声も目立つ一方で、《濱田岳に似合った設定で、地味だけどクセになる》《テレ東らしいユルさがちょうどいい》など、応援する声も増えてきた。テレビコラムニストの亀井徳明氏は、「実は僕もハマっています」と、こう続ける。


「昭和のアウトロー探偵ものみたいな“ホーン系”の劇伴とか、ところどころに出てくる『マトリックス』を思わせる映像処理。どこか懐かしさを感じる空気に、濱田さんのコミカルな動きが絶妙にマッチしています。確かに“転生”や“タイムリープ”は流行しすぎている感はありますが、オジサン世代にはちょうどいいユルさが魅力ですね」


 起こった出来事を知っているという“チート能力”を駆使して活躍するのは、高橋一生(45)主演の「リボーン~最後のヒーロー~」(テレビ朝日系=火曜夜9時)と重なる部分もある。


「転生でもタイムリープでもないですが、TBSの『GIFT』『田鎖ブラザーズ』も、過去を描く場面があります。フジテレビの『サバ缶、宇宙へ行く』も、十数年前の話からだんだん現在に近づいていますよね。

いずれも楽しく見ていますが、《またか》と言われてしまうのも分かります」(前出の亀井徳明氏)


 そういえばバラエティーも音楽番組も、ガラケー全盛期からスマホ普及期を扱ったネタが目立つようになって久しい。そんな風潮を、亀井徳明氏は「割と記憶に新しい“ちょい昔”の描写が増えているのは、今のテレビと視聴者が高齢化したことの証明。でも、そのど真ん中にいて、振り返り好きのオジサン世代は素直に楽しんじゃっていいんじゃないでしょうか」と語る。


 今の若い世代だって、いつか過去を振り返りたくなる時もやってくる。《そういえばあの頃“転生”や“タイムリープ”が流行してたな》って懐かしむほどドラマを見ているかどうかは別として。


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 濱田岳の仕事への情熱は相当なもののようだ。関連記事【もっと読む】濱田岳の仕事への熱意と凄みを見せつけられた「わろてんか」最終収録のリハーサル後に涙の訴え…では、本人の「仕事人ぶり」について伝えている。


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