5月24日(日)、東京競馬場で3歳牝馬によるGⅠオークス(芝2400m)が行なわれる。

 このレースは「3歳牝馬3冠」の2冠目。

今年は、昨年のGⅠ阪神ジュベナイルフィリーズ(阪神・芝1600m)を制し、4月のGⅠ桜花賞(阪神・芝1600m)で1冠目を手にしたスターアニスが中心になりそう。そのほか、別路線組からGⅡフローラS(東京・芝2000m)を勝ったラフターラインズ、忘れな草賞(阪神・芝2000m)を勝ったジュウリョクピエロなども実力馬で、ハイレベルな戦いが予想される。

 それでは、このレースを血統的視点から分析していこう。今回、筆者が血統面から推したいのがトリニティ(牝3歳、栗東・安田翔伍厩舎)だ。

【競馬予想】オークスは「縁のある血統」から2頭に期待 本命は...の画像はこちら >>

 同馬の母ヌーヴォレコルトは2014年のオークス馬で、ほかにもGⅠ秋華賞(京都・芝2000m)で2着、桜花賞で3着、GⅠエリザベス女王杯では2回、2着に入っている。さらに、牡馬混合の海外GⅠ香港C(シャティン・芝2000m)でも2着に入った実力馬だった。

 母としてはトリニティを含めて6頭がレースに出走。そのうち5頭が勝ち上がり、すべて2勝以上という優秀な繁殖成績を残している。産駒は3番仔のイングランドアイズ(父キングマン)もオークスに出走したが、16着と大敗。重賞レースでは、5歳時にGⅢ小倉記念(小倉・芝2000m)を勝っている。

5番仔のセナスタイル(父ソットサス)は、昨年のGⅡローズS(阪神・芝1800m)3着、秋華賞は5着。代表産駒といえるこの2頭はいずれも牝馬で、これまでは3歳秋以降に台頭してくるタイプの馬が多かったが、トリニティは3歳5月の時点で2勝を挙げてオークスに駒を進めてきた。

 その完成度の高さは、父サートゥルナーリアによるところが大きいだろう。同馬は2歳時にGⅠホープフルS(中山・芝2000m)、3歳時にGⅠ皐月賞(中山・芝2000m)を勝ったクラシックホース。産駒はGⅠ朝日杯フューチュリティS(阪神・芝1600m)を勝ったカヴァレリッツォ、GⅠNHKマイルC(東京・芝1600m)を勝ったロデオドライブと、GⅠ馬2頭はいずれも3歳春までのレースを勝利している。

 トリニティの「母の父がハーツクライ」という配合は、カヴァレリッツォと同じ。さらに言うと、父サートゥルナーリアの兄エピファネイアと「母の父ハーツクライ」の組み合わせから年度代表馬エフフォーリア、同じく兄のリオンディーズと「母の父ハーツクライ」の組み合わせからは昨年の最優秀3歳牡馬ミュージアムマイルを輩出しているニックス配合だ。

 父サートゥルナーリアの産駒は2200m以下の重賞勝ち馬が多いが、エピファネイアは三冠牝馬デアリングタクト、GⅠ日本ダービー(東京・芝2400m)馬ダノンデサイル、GⅠ有馬記念(中山・芝2500m)などを勝った前述のエフフォーリアを輩出。リオンディーズはGⅠ天皇賞・春(京都・芝3200m)のテーオーロイヤル、有馬記念などを勝った前述のミュージアムマイルなどを出しており、2400mを心配する必要はなさそうだ。

 そして、サートゥルナーリアの母シーザリオはオークス馬と、オークス向きの血統であることに間違いはない。

 なお、木曜日に枠順が確定し、トリニティは奇しくも母ヌーヴォレコルトのオークス制覇時と同じ5枠9番に入った。"母仔制覇"に期待しよう。

 もう1頭はラフターラインズ(牝3歳、美浦・小笠倫弘厩舎)を推す。同馬は前走のフローラS勝ち馬。

四代母ロゼカラーはオークス4着、曽祖母ローズバドは同2着、さらに叔母スタニングローズも同2着と、勝ててはいないがオークスに縁のある血統だ。こちらは"一族の悲願"という思いを背負ってオークスに挑む。

 以上、今年のオークスはオークス馬の娘トリニティ、悲願のオークス制覇を狙う一族のラフターラインズに期待する。

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