バラエティ番組でMCを務める芸人たちは、番組の雰囲気や面白さを左右する重要な存在。当然、時代の変化とともに求められるキャラクターは変わってくる。

そこで、本誌はバラエティ番組で活躍するMC芸人の好感度を調査した。20~60代の男女を対象に、WEBアンケートシステムFreeasyを利用した。視聴者から好まれているのは誰で、苦手意識を持たれているのは、誰なのか? 今回は「好きなMC芸人」の結果を発表する。

まず、第3位に選ばれたのは「ダウンタウン」の浜田雅功(61)。『浜ちゃんが!』(読売テレビ)、『プレバト!!』(TBS系)など数々のバラエティ番組で活躍し、安定したMC力を発揮するベテランだ。相方・松本人志(60)の活動休止に伴い、コンビで行っていた『水曜日のダウンタウン』(TBS系)や『ダウンタウンDX』(日本テレビ系)などのMCも1人で回している。

ハリのある声でテンポよく番組を回す進行力だけでなく、他の出演者に対する積極的なツッコミも浜田の持ち味。そのため、《安定した笑いとトーク、ゲストいじりも愛があり良い》《生意気だけど面白い》《ゲストを立てることもうまいし、司会慣れしていて安定感があるので》と番組を”面白くする”司会力を評価する声が相次いだ。

続いて、第2位に選ばれたのは「ウッチャンナンチャン」の内村光良(60)だった。お笑い第三世代として頭角を現した内村は音楽活動などにも挑戦し、幅広く活躍。特にMCとしては’17年から’20年まで『NHK紅白歌合戦』で、4年連続で総合司会を務めるなど抜群の安定感を誇る。現在は、人気番組『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系)を筆頭に6つの番組でMCを務めている。

優しい雰囲気の笑いで視聴者を和ませる内村について、アンケートでは《嫌味や過激な発言もなく、あたたかい感じがいい》《人柄の良さが顔に出ているし、偉そうな態度も全く無くて、お笑いを楽しんでいる感じがすき》《出演者への愛を感じるし出演者もウッチャンをリスペクトしているのが伝わるから》《ほっこりした空気感》と人柄を讃える声が。

また《特にクセがなく好印象な番組回しが良い》《変に目立ち過ぎず上手い具合に進行に徹しているから》と進行スキルに一目置いている声や、《その場を作ったり、盛り上げたりするのがうまい》《周りも楽しそうなので》と“場”を大切にする姿を好意的に捉えている声もあった。

9月28日には、内村がMCを務める『内村プロデュース』(テレビ朝日系)が一夜限りで復活する。8月31日に放送された『内村光良のオールナイトニッポンGOLD』(ニッポン放送)では、「おもしろくなくなったらごめんね。でも一生懸命やります」とコメントしていた内村。その謙虚さが、魅力かもしれない。

そして第1位は明石家さんま(69)だった。落語家としてデビューした後、テレビで大活躍し、ビートたけし(77)やタモリ(79)とともに“お笑いBIG3”と讃えられてきたさんま。現在も『踊る!さんま御殿!!』(日本テレビ系)や『ホンマでっか!?TV』(フジテレビ系)、『さんまのお笑い向上委員会』(フジテレビ系)といった数々の人気番組でMCを務めている、まさにバラエティの大御所だ。

アンケートでは自身のエピソードトークだけでなく、周囲の話を盛り上げる話術について、《相手をうまく生かしていて、それでいて存在感もあるから》《頭の回転が早い》《他の芸人への振りが上手いと感じる》《芸人にはもちろん素人にも激しいツッコミを容赦なく入れるところも凄い》との声が。

また古希を間近に控えても衰えない話術に、《長年飽きないから》《熟練》《年を感じさせない切れのいいMCぶりが素晴らしい》《おいくつになっても面白いと思っています。 まだまだ頑張ってほしいです》と絶賛の声が寄せられた。

昨年12月放送の『アメトーーク年末SP』(テレビ朝日系)で、もともと還暦で辞めるつもりだったが、「爆笑問題太田光(59)から「このまま辞めたらかっこよすぎて我々困るんですよ、パッて辞めて、あとは後輩に、って。俺たちはずっとさんまさんを見てきて、落ちるところを見たい」と言われたことで、「わかった!落ちていくとこ見せたるわ!」と思い直して“引退撤回”したと明かしていたさんま。視聴者からの支持もあり、まだまだ現役でい続けそうだ。

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