顔がたるむ、くすむ、クマができる……加齢とともに増えるお悩み。コスメでしのぐか、大金を払って美容施術をするしかない? そんなお悩みの解決策として、いま東洋医学ががぜん注目を浴びています。


2016年から東京・原宿で鍼灸院を営む白石明世さんは、今や「育毛鍼灸師」として予約が取れないほど大人気。著書『すごい腎活習慣』(2026年、徳間書店)や『ホンマでっか!?TV』(フジテレビ系)などでも、東洋医学について発信しています。

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そこで、白石さんに鍼灸の威力と、自分でできる対策を聞きました。

くすみやクマと、鍼灸は相性がいい

鍼灸は、全身の血と気の巡りを良くしてくれる施術。なので「顔のくすみやクマと、鍼灸はとても相性がいいのです」(白石さん、以下同)。

顔のくすみ・クマから不眠まで。コスメや薬に頼らない、“体の根本”に届く解決法とは?
1回の施術で、クマもくすみも改善した
「婚活のために顔を調整したい」と訪れた患者さんのビフォーアフター写真を見せてもらうと――確かに1回の施術で、血色がよくなりクマが薄くなるなど、かなり変化が見られます。
「この方は、浮腫(むくみ)が強く、冷えもあり、血の巡りが悪かったのです。お顔だけでなく、体全体のツボに鍼を打って、ほぐすようにしました」

東洋医学は、体全体のバランスを整えることでジワジワ治すという考え方なので、鍼も全身のツボに打ちます。ただ、症状によって効果的なツボはあって、むくみやクマには、「四白(しはく)」というツボだそうです。

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四白

四白は、黒目の真下のくぼみから、指一本分下がったあたり。押してみると確かに気持ちいい! 

「自分で10秒ほど押してみるだけでもいいのです。目の疲れ、目の下のクマ、顔のむくみなどにも、効果的なツボですよ」

肌荒れにもよい“女性のツボ”

実は、白石さん自身、20代前半まで様々な不調に悩まされ、お肌の吹き出物もひどかったそうです。それが鍼灸の国家資格を取り、今では別人のようにツヤツヤお肌の健康体に。

そこで肌荒れに効果的なツボを聞くと、
「おすすめのツボを一つ挙げるなら、三陰交(さんいんこう)です。
これは肝・脾・腎の3つの経絡(けいらく=気や血の通り道)が交わる場所で、とても強力なツボなんです」

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三陰交の場所は、内くるぶしの頂点から、指4本ほど上がったところで、骨と筋肉の境目。昔から、「女性のツボ」と呼ばれて、生理痛や更年期障害にも効くツボとされてきたとか。ぜひ自分で10秒ほど三陰交を押してみましょう。

すべての基本は「腎」、そして睡眠

美容でも育毛でも、その根源は「腎」を整えることだと、白石さんは言います。東洋医学でいう腎とは、腎臓のことではなく、“生命エネルギーの根源”を指す“概念”です。

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腎活習慣
そして、腎を整えるために、もっとも大切なのは「ちゃんと眠ること」だそう。

「睡眠で悩んでいる方は、多いですね。
現代は、体はあまり使わずに、目や神経だけ疲れる仕事が多いでしょう? 気だけ高ぶっちゃって眠れない方が多い。頭に鍼を打っていると、私の体感では、頭が割れそうなぐらいパンパンになって突き上げてくるような感じがするんです。
そんな方には、『眠る時間を、まず10分伸ばしましょう』とお話ししています」

ぐっすり眠るために、自分でできること

では、眠るために自分でできることは何でしょうか?

①軽い運動を習慣に組み込むこと

頭だけ疲れて、体が疲れていない私たちは、とにかく体を動かすことが快眠への道。
「1日40分ほど歩くとか、なんでもいいのです。どう生活に取り入れて習慣にするかがポイントですね」
例えば、通勤の帰りだけ一駅早く降りて、好きな音楽を聴きながら歩くとか、“楽しい時間”にすることが続けるコツです。

②耳のツボ「神門」を押す

「神門(しんもん)」とは、耳の上部の内側にある、V字型の軟骨部分のくぼみにあるツボです。

「このツボは凄いです。私の患者さんで、神門に鍼を打って眠れなかった人はいないぐらい。ここを毎日自分で10秒ほど押してみてください」

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神門

③眠る前の「3 Good Things」習慣

かつて白石さんも不眠に悩んだことがあり、当時は眠る前に「私はダメだ」と毎晩自分を責めていたそうです。そんな白石さんがすすめる習慣が、「3 Good Things」。
これは、眠る前に「今日あった“よかったこと”を3つ思い浮かべる」という習慣です。
「今日は天気がよかった、コンビニのスイーツが美味しかった、とか小さなことでOK。不安やネガティブな思いで眠れない人は、3 Good Thingsで、心がふっとゆるむのです。私は3つを書くようにしています」

現代人は、眠れないとすぐ入眠剤や高価な枕などに走りがち。ですが、まずは腎を整える習慣を取り入れてみるとよいのではないでしょうか。

<白石明世 文/女子SPA!編集部>

【白石明世】
EN body conditioning salon合同会社代表/鍼灸師。
5歳よりクラシックバレエを始め、14歳から中国・上海京劇学院、17歳からスイスのルードラ・ベジャール・バレエ学校に進学。20歳で腰痛をきっかけに帰国後、2011年に東京衛生学園鍼灸専門学校に入学し、はり師・きゅう師の国家資格を取得する。
2016年に原宿で開院、2022年に表参道・骨董通りへ移転し「EN body conditioning salon」に改名。「ザ・ペニンシュラ東京」のパートナーとして、ホテル内スパでの施術も行う。各種メディアにも多数登場、著書に『すごい腎活習慣』(2026年、徳間書店)。
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