北大西洋を処女航海中に氷山に接触し、乗客と船員1500名ととも海中に没した悲劇の豪華客船・タイタニック号。
その姿が再びに世に示されてから約14年が経過した今、船の残骸は海底で静かに自然に還ろうとしている。
約14年前、沈没事故以来初めてその船体を調査したチームは、BBCのドキュメンタリー番組を撮影するたびに再び海に潜った。
彼らが目撃したのは、カナダ、ニューファンドランド沖の3810mの海底でひっそりと佇み、朽ち果てようとしているタイタニックの姿だ。
「タイタニックはさまざま生物の住処となりながらも、海に消化され、元の素材に還ろうとしている」と、トリトン・サブマリン社のパトリック・レイヒ氏はその様子を伝えている。
【2030年ごろには完全に消え去ってしまうと予測されるタイタニック号】
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TITANIC RUSTICLES
フロリダに拠点を置くトリトン・サブマリン社が編成した探索チームは、8月初旬に潜水艦リミティング・ファクター号で5回の潜水を試み、史上初めて眠れるタイタニックの姿を4K動画で撮影した。
現在の船の状態を考えると、このような機会は今後それほど残されていないだろうとのこと。
海底を薙ぐ海流にさらされるタイタニックは、塩分による浸食作用や金属を食べるバクテリアによってゆっくりと土に還ろうとしているのだ。
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英ニューカッスル大学の海洋環境学者クレア・フィッツシモンズ氏は
船に付着したバクテリアは鉄を食い、つららや鍾乳石のようなサビを作り出す。そうした部分は元々の鉄よりもずっと脆い
と説明する。
そうしたサビはさらに細かい破片に分解され、やがては粉のような粒子となり、海流に攫われていく。
以前の予測によれば、こうした作用のために、タイタニックは2030年ごろには完全に消え去り、大西洋の海底にはサビのシミが残されるばかりだろうという。
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【タイタニック愛好家に人気のある「船長のバスタブ」も失われた光景】
今回の最新の調査によって、この予測が変更されるかどうかはわからない。だが、船体が朽ち果てつつあるのは、探索チームの目には明らかだったようだ。
タイタニックの歴史家であるパークス・スティーブンソン氏によると、劣化が一番衝撃的だったのは、船長の部屋があった高級船員区画の右舷だったそうだ。
船長のバスタブは、タイタニック愛好家に人気のある光景だが、今ではもう失くなってしまっている。
そちら側のデッキハウス全体が崩壊し、高級船員の部屋を飲み込んでしまっているのだ。そして、それはますます広がっている
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【1912年の処女航海で約1500名の命が失われた大惨事の爪痕はそこに】
また写真測量法による調査も行われている。将来的に船体が完全に消え去ってしまっても、そのデータから3Dモデルを再現することができる。
いずれは、その再現モデルが悲劇の豪華客船の往時の姿を目にする唯一の方法になるだろう。
だが、大勢の命が失われた大惨事の爪痕はまだそこにある。今回の調査では、1912年の処女航海で失われた約1500名もの犠牲者の冥福を祈るために花輪が捧げられたそうだ。
References:Science alert / Neatorama / Usa today / YouTubeなど / written by hiroching / edited by usagi
記事全文はこちら:2030年には完全に消え去る予測。腐食が進む悲劇の豪華客船・タイタニック号(米調査) http://karapaia.com/archives/52278549.html











