膜貫通型タンパク質、特に複数回貫通型タンパク質は研究価値が高いにもかかわらず、創薬における「アンドラッガブル」、つまり創薬標的とするのが困難な標的と考えられてきました。天然の細胞膜環境がなければ安定性の保持が困難となるタンパク質を扱うため、依然として、実用上多くの制限が残っています。
この問題の克服を狙い、ACROBiosystems社は「FLAG」技術プラットフォームを確立しました。この統合プラットフォームには、質の高いフルレングスの標的を開発する複数の革新的なアプローチを採用されています。このようなタンパク質は安定した構造と高い生物学的活性を示しており、ポートフォリオにはCD20、Claudin18.2/18.1/6/9、GPRC5D、CCR8、STEAP1/2/3/4、GLP-1R、GIPRといった主な標的が含まれます。これらは、作用機序の研究と創薬の円滑化と加速を目的として設計されています。
これらの安定した貫通膜型タンパク質とCarterra社のハイスループットプラットフォームの組み合わせにより、創薬候補物質のスクリーニングを目的とした強靭なソリューションを実現します。質の高いフルレングス膜貫通型タンパク質を用いることは、創薬候補となる物質の正確な特性解析を行う上で極めて重要となります。貫通膜型タンパク質の精製度、構造、生物活性を確認する評価に続いて、ハイスループット表面プラズモン共鳴(HT-SPR)を確信を持って実施することで、創薬候補物質のスクリーニングを実施できます。このような技術は、安定した受容体形態を用いることで、一般的な結合や詳細な動態の両方を高い精度で確認できることを強調しています。測定プラットフォーム「Carterra LSA」の高速スループットは、受容体の安定に必要となる時間を短縮し、従来の低速スループットの時間のかかるスクリーニングアッセイで起こり得る失活を軽減します。今回の作業は完全なモノクローナル抗体を用いて行われましたが、この手法は、ナノボディ(VHH抗体)、単鎖断片可変領域(scFv)、アプタマー、さらにはDNAコード化合物ライブラリ(DEL)の化合物アレイといった、あらゆる薬物形態への拡張を容易にします。
研究者は、ACROBiosystems社の高品質な組換えタンパク質の開発に関する専門知識とCarterra社の革新的なLSAプラットフォームを組み合わせることで、数千もの潜在的な創薬候補物質に関してより広範かつより深い情報を入手できるようになります。そして、このことが画期的な治療法の研究開発プロセスを大幅に加速させるでしょう。
(日本語リリース:クライアント提供)
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