本作は、1977年にアメリカ・インディアナポリスで発生した異常事件を描くサスペンス。不動産ローン会社に財産を騙し取られたとして、同社に押し入り役員を人質にとった男は、自分の首と人質の首をショットガンとワイヤーで固定、ヘタに動けば自動発砲される“デッドマンズ・ワイヤー”という装置を使い、警察すら近づけない状況を生み出した。
メガホンを取るのは、アカデミー賞に輝いた『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』(1997年)や、カンヌ国際映画祭パルム・ドールと監督賞を受賞した『エレファント』(2003年)などで知られるガス・ヴァン・サント監督。主演は『IT/イット』シリーズのビル・スカルスガルドが務め、事件の犯人トニー・キリシスを演じる。
人質となるディックはNetflixシリーズ『ストレンジャー・シングス 未知の世界』のビリー役で知られるデイカー・モンゴメリー。事件を担当するグレイブル刑事に『ミッション:インポッシブル/デッド・レコニング』(2023年)、『同/ファイナル・レコニング』(2025年)のケイリー・エルウィス。
事件を追う地元TV局レポーター・リンダ役に『ゼイ・ウィル・キル・ユー』の公開が控えるマイハラ。事件に巻き込まれる人気ラジオ番組のDJフレッド・テンプル役に『シンシン/SING SING』のコールマン・ドミンゴ。そして、不動産ローン会社社長のM・L・ホール役で名優アル・パチーノが出演するなど、実力派キャストが集結した。
ポスターでは、“デッドマンズ・ワイヤー”を使って人質を取る犯人トニーとどうすることもできない人質ディックの緊迫感の漂う劇中の姿がそのまま大きくデザインされ、かなり距離を置いて背後に警察が構えていることから完全にトニーが主導権を握っている状況がわかる。
また予告編では冒頭からいきなりトニーが人質を取り、自分と人質の首をつなぐ“デッドマンズ・ワイヤ―”の説明をわざわざ誰かに電話で伝えている。警察が包囲するも全くどうすることもできず、ワイヤーにつながれたままトニーはパトカーを奪って逃走しながら自分がどれだけひどい目にあったのかを主張する。その様子は地元TV局のクルーにしっかりと撮影されていた。
息子を人質に取られても一切動じることなく、身の潔白を訴えるホール社長。トニーが熱烈なファンだったことから巻き込まれてしまったラジオ局の人気DJフレッドも緊迫の状況を番組で伝える。トニーは立てこもり現場に全米のマスコミを入れ、銃を突きつけたまま、生放送での記者会見を要求するという異常事態へと発展する。
立てこもり犯の生の声に全米の反応は真っ二つ。極限状態の中で見せる犯人と人質の複雑な表情や、警察も打開策を見いだせない緊迫の攻防が映し出され、ヴァン・サント監督ならではの人間ドラマにも期待が高まる内容となっている。
そして、警察がどうすることもできない中ついにトニーとホール社長が電話会談をするが、ホールの答えはまさかの「NO」。もはや最悪の結末しか考えられない状況で予告編は終わる。
昨年の「第82回ベネチア国際映画祭」でワールドプレミア上映され高評価を獲得し、全米公開後はレビューサイトでも高い支持を記録した本作。事件はどのような結末を迎えるのか――続きが気になる予告映像となっている。
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