お笑いコンビ・キングコングの西野亮廣が2日、横浜市内で行われた『第4回 横浜国際映画祭』内で行われた自身が製作総指揮・原作・脚本を務めた『映画 えんとつ町のプペル~約束の時計台~』の舞台あいさつに登壇した。

  これまで、60回の舞台あいさつを含め、全国100の劇場を回ったという西野。
大きな劇場だけでなく、小さな映画館も行脚した。山口県周南市のミニシアター、シネマ・ヌーヴェルでも公開が始まったが西野の宣伝により、劇場前にはチケットを求めて長蛇の列ができたそう。西野は「いろんな方の声を聞いてると『まぁ、もうちょっと待てば配信で見れるし。そこで見りゃいいか』という選択肢が当たり前のようにありますよね。それはお客さんにはめっちゃ優しいかもしれない。いい仕組みだなと思います。でも、ちょっと待ってください。映画公開から3ヶ月後、4ヶ月後には配信で見れるっていうのが当たり前になってきている。ただ、田舎のばぁちゃんが一人でやってる映画館とかでは、映画公開から2ヶ月後、3ヶ月後に公開がスタートする映画館だってあるわけです。このばぁちゃんの気持ちは、どこに持って行ったらいいのか。『私の映画館で公開している作品は配信で見れます』となってきた時に、この映画館に行く理由なくないですか。地元の方が映画館に行く理由が、なかなかない。
で、この映画館がまた潰れてしまうと、そこに人が来なくなってしまって、その周りの商店街も盛り上がらない。これ、無視していいんだっけ、と思い始めたんです。あまりにも全国各地回ってきたから、そういうばぁちゃんとかを目の当たりするわけ。無視できないなと思って」と熱く語る。

 そして「これ言うと結構怒られるんですけど…」と前置きしながら「『映画 えんとつ町のプペル~約束の時計台~』は配信しない。しなくていい。映画館でしか観られない。どこかで誰かが止めないと」と発表した。「映画は制作委員会というのがあって。いろんな方と話し合って決めなきゃいけないんですよ。でも話し合ったら決まらないなとも思って。誰かがゲリラでいきなりパンって辞めてしまって、誰かが思いっきり怒られて決めないと何も進まない。
なので『映画 えんとつ町のプペル~約束の時計台~』は映画館でしか見られない。ワンチャン、先々でDVDとかあるかもしれない。配信という選択肢を残してしまうと、やっぱり田舎の映画館が生き残れなくなっちゃう。映画館で映画を見るという体験を僕たち映画屋が、いとも簡単に手放していいのかって」と持論を展開していた。

 舞台あいさつは約30分だったが、さながら“独演会”に。最後は観客に向けての撮影会も実施するなど西野らしい舞台あいさつとなっていた。

 2020年に大ヒットを記録し、日本アカデミー賞ほか、海外30以上の映画祭を魅了し、国内動員196万人の大ヒットを記録したオリジナルアニメーション『映画 えんとつ町のプペル』の最新作。前作で遠くに行ってしまった友達プペルに、少年ルビッチがもう一度出会うまでを描く。ルビッチ役を永瀬ゆずな、プペル役は前作から続投の窪田正孝、ルビッチの新たな相棒となる異世界ネコ・モフ役をMEGUMI、人に化けた植物・ナギ役を小芝風花、100年間約束を信じて待ち続ける時計師・ガス役を吉原光夫、千年砦を取り仕切るホーラ役を土屋アンナが演じる。

 『第4回 横浜国際映画祭』は1日に開幕。横浜のベイエリアで5日まで開催される。
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