デビュー5周年イヤーを迎えるBE:FIRSTが、東京・味の素スタジアムで行った自身初のスタジアムライブ2Days公演『BE:FIRST Stadium Live 2026 We are the "BE:ST"』。2日間で約10万人を動員し、デビュー5周年イヤーの幕開けを飾った同公演の初日、5月16日公演のオフィシャルレポートが届いた。


■オフィシャルレポート

 BGMの「Slogan」のライブ音源が徐々に大きくなった。巨大なLEDビジョンに、ファッションモデルのRYUHEI、ロックンローラーのSHUNTOが映し出され、料理人のMANATO、野球選手のLEO、サッカー選手のJUNON、サーフボードと共に浜辺でチルするSOTAという、それぞれのバックグラウンドやキャラクターを盛り込んだ映像が映った。「BE:FIRSTがまた世界を救いました」という初のドーム公演と同じアナウンス。白い衣装を着た計20人のダンサーが、上手と下手に分かれ、オーケストラの演奏に合わせてゆっくりと入場。これまでBE:FIRSTのライブにダンサーが登場したことはなかった。SOTA、SHUNTO、MANATO、RYUHEI、JUNON、LEOというBE:FIRSTの6人がリフトでゆっくりと上がりながら登場。「Oh, oh-oh, oh-oh-oh, oh」というコーラスが響いた。初のスタジアム公演はスタジアムに映える「Stay Strong」の初披露からスタートした。

 ステージから火柱が上がる中での「BF is… 」、MANATOをセンターに、6人という人数を活かしたダンスパートで目を奪った「Boom Boom Back」、ホーンがフィーチャーされた「GRIT」。自身初のアコースティックライブ「MTV Unplugged: BE:FIRST」で培った経験値を感じさせながら、オーケストラ×バンドによる新たなアレンジによって、既存の楽曲がこれまでとは異なる表情を見せていった。また、随所に新たなフォーメーションを組み込み、6人のBE:FIRSTとしての最高のアートフォームを提示。BE:FIRSTが絶え間なく進化し続ける音楽集団であることを再認識させていく。


 「Shining One」のイントロでRYUHEIが笑顔で「これからまだまだあるんですけど、調子どうですか? ここに来てくれた全員を必ず体力ゼロにして返すので俺らも頑張ります!」と宣言。ステージの上手と下手のアリーナエリア外周に設置された2本の花道の上を移動するムービングステージの上での「Be Free」。SOTAが「ちょっと待って、トロッコ来たぞー!」とMAZZELのTAKUTOの発言を引用しつつ、6台のトロッコに乗り込んでの「Set Sail」。MANATOによるコール&レスポンスでスタジアムがひとつになった。SHUNTOの「騒ぎちらかすぞー!」からの「Brave Generation」。「Great Mistakes」ではトロッコ上の6人と客席の5万人が手にしたタオルが一斉に回った。「Moment」「Sailing」と豊潤なアンサンブルによって生まれ変わった名曲たちが、場内の温度をぐんぐんと上げていく。6台のトロッコは順にバックステージに到着。6人が揃ったところで「Sailing」のダンスパートに突入するという粋な流れ。「荒波に乗っかってハイチーズ」のパートでMANATOがカメラを向けるポーズをすると、ステージにも客席にも満開の笑顔が広がった。

 SHUNTOの「Get a」に大きな歓声が上がった「Move On」のあと、SHUNTO、RYUHEI、MANATOが戦闘態勢に入るかのようにアウターを脱ぎ始めた。「Stare In Wonder」のイントロが流れる。
SOTAが「もうわかったでしょ!?ボーイズグループが音楽性でナメられる時代は終わったんだよ!聞くだけじゃ物足りねえよな!?五感で刺激してやるから付いてこいBESTY(BE:FIRSTのファンネーム)!!今日は伝説残すぞ!」とシャウト。6つのダンスのジャンルが織り込まれた超ハイレベルなダンスをしながら、一切歌とラップの手を抜かない驚愕のパフォーマンスにオーディエンスは釘付け。SOTAとともに振付を担当したKAITAとReiNaが登場し、8人で見事なパフォーマンスを繰り広げた。

 一変して、ゆるいMCで和ませたあとは、JUNONのアカペラから「Smile Again」がスタート。美しい歌声がスタジアムの空にどこまでも伸びていった。再びトロッコに乗り込んだ6人。日が落ちかかった時間帯にぴったりのピアノがフィーチャーされたアレンジの「Smile Again」に珠玉の歌を溶け込ませ、美しい景色を創出する。最高峰のダンスで魅せた「Stare In Wonder」からの最高峰の歌で魅せる「Smile Again」。やはりBE:FIRSTの実力は凄まじい。

 BESTYとの永遠の絆を感じさせる「Message」ではシンガロングとともにライトスティックが揺れた。SHUNTOが「みんなで歌うぞ!」と言って「Blissful」。JUNONも「世界中がPlayground」と歌ったあと、「う・た・えー!」と叫び、再びシンガロングが巻き起こり、スタジアムは多幸感に包まれた。
2025年を席巻した「夢中」。花道でしゃがんだり、手を振ったり、オーディエンスと近い距離でコミュニケーションを取る6人。スリリングなストリングスから「Grow Up」へ。「僕らは何も変わってない その為に変わっていく」。BE:FIRSTは音楽ファーストのまま、自らを超え続けてきた。それはずっと変わらないのだろう。

 LEOの呆然とした表情がLEDビジョンに映り、満面の笑顔のSHUNTOがカットインしてスタートするという、MVを再現したような「街灯」のパフォーマンス。5万人が一体となった「Hurry up, MANATO」と叫ぶ声が痛快だ。銀のモールをお互いの首にかけていくメンバーたち。MVと同じく、ステージには料理が置かれた長テーブルが出現し、ダンサーもまじえて、パーティーの様相を呈していく。LEDビジョンに宴を楽しむメンバーの姿が映し出され、大量の銀のモールで上半身が埋もれ気味のRYUHEIが銀のモールを投げ上げてフィニッシュ。

 LEOが「僕は12年前くらいにこうやって晴れた日に(野球で)エラーをして、音楽に救われて、アーティストを目指しました。
僕にとって音楽は生きる理由なんだなって。必死に音楽にしがみついてる気持ちで日々生きていって。しんどいこともあるかもしれないけど、こうやってあなたやメンバーやいろんな人と出会えて、今日生きてて良かったなって思います。次歌う曲は生きる理由を探して地元に帰って書いた曲です。いろんなことがある世の中だけど、今日生きるあなたに届いてほしいなって思って書いた曲です」と話し、自ら歌詞を綴った「Glorious」へ。夢を道しるべに、ひたすら邁進し続けてきた日々。5周年イヤーの最中、BE:FIRSTはこれからも夢に向かって歩いていくという想いが滲んでいた。

 5年間の年表を自ら作るというお題の「You're My "BESTY"」がLEDビジョンに流れたあと、すっかり暗くなったスタジアムに青いレーザーが舞った。2本の花道にスタンドマイクが置かれ、「Sapphire」へ。ブライトな前半戦から一転、後半戦では黒を基調としたシックな衣装に着替えた6人によって、夜に似合う艶やかでソリッドな楽曲群が次々と届けられた。「SOS」「Milli-Billi」に続いて、新曲「Rondo」。SHUNTOの口上に湧き上がるオーディエンス。
火柱が上がる中、それぞれが手がけたリリックによるマイクリレーが20人のダンサーと共に繰り広げられ、まさに輪舞。遊び心のあるLEOのパートの後、LEDビジョンに映る映像にはヒビが入り、静寂を経てSOTAの気迫あふれるラップパートへ。バトンを渡されたMANATOはヘッドバンキングをしながら、鬼気迫る歌唱で惹きこんだ。

 オーディエンスがOiコールを上げる中、重厚なバンドアンサンブルから「Scream」へ。RYUHEIが「僕らを縛れるものなどない 共に行こう」と歌ったあと、「行けるか!?」と凄んだ。SOTA、MANATO、SHUNTOの決死のシャウト。5年間積み上げてきた経験が透けて見える圧巻の「Scream」だ。ラスト、SHUNTOの「壊れるくらい」というシャウトがオーディエンスを射抜く。目を見開いたSOTAのラップから「Slogan」へ。何万回のトライを重ね、道なき道を切り拓いてきたパイオニアとしてのプライドと闘志が漲る。SOTAは「Hate me Love me まだ止まれない 愛されろ 闘い続けろ 俺に任せろ 俺らに任せろ たとえ死んでも 死なないこの絆とBlood」と新たなリリックを交えてスピット。Bの誇りが何たるかをまざまざと見せつけた。


 ハットを被ったダンサーたちによるダンスパートを経て、ハットを被った6人が登場。「Guilty」「Betrayal Game」と罪深い世界に5万人を誘った。オーケストラ&バンドによる「To The First」の演奏を経て、「Secret Garden」へ。さらに沼にハマらせていく。開放感あふれるアレンジの「Bye-Good-Bye」。SOTAが「やっぱこれが一番楽しいわ!最高ですね!と声を上げた。KAITAとReiNaとダンサーたちも加えて、「I Want You Back」へ。今この瞬間の感情を解き放つように踊るSOTAを筆頭に、音楽をやることが楽しくて仕方がないという空気が場内を満たしていく。「スタジアムまで付いてきてくれてありがとう! まだまだいくぜ!」とSOTA。LEOが「いつも言っちゃってるけど、生きててくれてありがとう!」と感謝を伝えると、SOTAが「俺らBE:FIRSTとBESTYが絶対世界一音楽好きの集団だから! これからも証明していこうな!」と重ねた。

 LEDビジョンに「WE COURD BE ANYONE」(私たちは誰にでもなれる)というメッセージが映った。本公演の映像に加え、「BE:FIRST 1st One Man Tour “BE:1” 2022-2023」「BE:FIRST LIVE in DOME 2024 ”Mainstream-Masterplan”」「BE:FIRST DOME TOUR 2024-2025 “2:BE”」で流れた映像やモチーフがコラージュされ、ストーリーが回収されていく。カウントダウンが始まり、「Masterplan」へ。初のドーム公演。すべての持ち曲を披露した後、最後にサプライズ的に初披露されたことを思い出す。ここからBE:FIRSTの真骨頂であり、BE:FIRSTの芯ともいえるナンバーが続いた。LEDビジョンには「4」。披露されたのは「Spacecraft」。SHUNTOの破壊力抜群の新たなラップがキマる。「3」が映り、「Mainstream」。冒頭、SOTAが長尺のソロダンスパートで5万人の心を掴む。「2」が映ったあと、ビジョンには「222」と書かれた鍵でドアを開けるSHUNTOの映像が。「WE COURD BE ANYONE」に加え、「BUT WE CHOSE WAY OF LIFE(しかし、私たちは生き方を選んだ)」というメッセージが映り、「一生涯BE:FIRST」というワードが映し出された。

 もちろん次の楽曲は「BE:FIRST ALL DAY」だ。5周年に向けての決意が昇華される中、ステージの背後から花火が打ち上がった。ビジョンには「1」。「WE ARE THE SINGERS」「WE ARE THE DANCERS」「WE ARE THE RAPPERS」「WE ARE THE MUSICIAN」「WE ARE THE IDOLS」というテキストのあと、「WE JUST…」ときて、BE:FIRSTのロゴが映る。BE:FIRSTは音楽を鳴らす何者でもあるし、何者でもない。唯一無二のBE:FIRSTなのだと。リッチなストリングスが響き、デビュー曲「Gifted.」へ。「どこを探したって僕ら以上はもうあり得ないでしょう?」という歌が、5年前と比べ、より強い確信と覚悟を宿して広大なスタジアムに響き渡った。

 5年間の集大成であり、新たなBE:FIRSTの始まりを告げるような初のスタジアムライブ。ライブ中に、9月からバンコク、台北、マニラ、ニューヨークの全4都市を巡る初のワールドショウケースツアー『BE:FIRST WORLD SHOWCASE 2026』が開催されることが発表された。BE:FIRSTは5周年イヤーを通じ、どんな成長を見せてくれるのだろうか。

(文・小松香里)
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