※本稿は、印南敦史『先のばしをなくす朝の習慣』(三笠書房)の一部を再編集したものです。
■無意識のうちにやっている朝のルーティン
みなさん、朝に目が覚めたら、以後はどんなことをするでしょうか?
人によって多少の違いがあるとはいえ、基本的には誰にも共通する「毎日のルーティン」があるのではないかと思います。洗顔、歯磨き、着替え、朝食などなど。
では、そういったことをする際、「なぜ私は顔を洗うのだろう?」とか、「どうして着替える必要があるのだろう?」などといったことを考えるでしょうか?
考えるはずがありませんよね。なぜなら、それらは「考えるまでもなく、やって当然」のことだからです。いちいち意味や目的について考える必要などなく、ましてや好きとか嫌いとかの問題でもありません。
多くの場合は、そこに「やらない」という選択肢など存在しないわけです(「いや、自分は歯を磨かないことにしているんだぞ」という方もいらっしゃるかもしれませんが、そういうタイプは特殊な部類に入ると思うので、ここでは例外ということで)。
いってみれば「ルーティンワーク」とは、そういうものなのではないでしょうか?
もし「やりたくない!」と強く感じるのであれば、やらなければいいだけの話。しかし、そもそも「やりたくない!」などと感情的になる必要などないほど、当たり前すぎるということです。
■“無意識の充実感”が一日の活力に
しかも、意識する機会はあまりないかもしれませんが、「毎日決まったことをする」のは心地よいことでもあります。
たとえば、顔を洗えばスッキリして「きょうも一日がんばろう」と前向きになれますし、なによりそれが毎日の習慣になっていることが重要。
さらに、翌日にも同じことをすれば、リズムは持続することになります。毎日のルーティンが生み出すひとつひとつのリズムが合わされば、そこには大きなグルーヴ(うねり)が生まれ、それは一日の活力になります。
そして「きょうもまた、同じことをした」という“無意識の充実感”は、規模は小さいかもしれないけれども、間違いなく活力になっていくのです。
■午前2時の夜型から朝型に切り替えた結果
でも、なぜルーティンと午前中は相性がいいのでしょうか?
まず注目すべきは、起きたばかりの時間帯の脳の状態です。端的にいえば、朝にルーティンを行うことで脳を目覚めさせれば、そこから続く一日の仕事に大きな好影響が生まれるのです。
そして、そのことに関連して無視できないのは、毎日のルーティンによって得られる「規則正しい生活を送っている」という充実感です。
これは、決してバカにできることではありません。たとえば、かつての僕は「午前2時に寝られれば早いほう」という夜型の生活を送っており、それなりに充実しているような気になっていました。
それが単なる勘違いだったと気づいたのは、朝型に切り替え、朝のルーティンをこなす習慣がついてから。朝型にしてみた結果、早く起きて毎日決まった同じことをすると、純粋に気持ちがよく前向きになれることがわかったのです。
ですから、ブレインコーチとして活躍する著者が書いた『LIMITLESS 超加速学習 人生を変える「学び方」の授業』(ジム・クウィック著、三輪美矢子訳、東洋経済新報社)のなかに、以下のような記述を発見したときにも大きく共感できました。
なぜ朝のルーティンが大事なのだろう? 一連の簡単な行動で脳を目覚めさせ、一日をトップギアで始めることには計り知れないメリットがあると、僕は確信している。一日の早い時間に勝利のルーティンを作れたら、世界的指導者のトニー・ロビンズが言う「勢いの科学」の恩恵も受けられる。一度コマが回りだしたら、静止状態から始めるよりはるかに少ない労力で達成し続けられるという考え方だ。
ここからもわかるように、「規律正しい朝のルーティン」はとてもよい影響を与えてくれるのです。長きにわたって自堕落な生活を送ってきたからこそ、なおさらそう感じます。
「いやいや、午前中は頭がボーっとしちゃうんで、スッキリなんかするはずないです」というご意見もあるかもしれませんが、それは朝のルーティンを習慣化することで確実にクリアできます。
実際にやってみれば、それは比較的短期間で実感できるはず。騙されたつもりで、ぜひとも一度試してみてください。
Point ルーティンワークが持つ“無意識の充実感”を楽しもう
■自分なりのベストルーティンを探し出そう
考え方も体調も人それぞれですから、「すべての人に確実な効果を及ぼす、午前中のベストルーティン」など存在するはずがありません。自分にとってのベストルーティンは、いろいろ試してみて自分で探し出すしかないのです。
ですから、それを見つけるまでには相応の時間がかかるかもしれません。「やってみたけど、結果的にはうまくいかなかった」というケースもあるでしょう。
しかし、絶対にあきらめるべきではありません。もし時間がかかったとしても、いつか必ず、自分にフィットするルーティンを見つけられるはずだからです。
だいいち、そんなに堅苦しく考える必要などないのです。あくまで、「これがいいかも」と感じたものを試してみればいいだけなのですから。それでうまくいかなかったら、また違う手段を試してみる。それだけのことです。
なお、僕の「午前中のルーティン」をご紹介しておこうと思います。
・起床(6時半ごろ)
・ベッドのなかで読書(7時ごろまで)
・洗顔(7時ごろ)
・着替え(7時ごろ)
・書斎に入ってPCの電源を入れ、メールやブラウザなどを立ち上げる(7時ごろ)
・朝刊を取ってくる(7時半ごろ)
・トマトジュースを飲む(7時半ごろ)
・コーヒーを淹れる(7時半ごろ)
・朝刊を読みながら朝食とコーヒー(8時ごろ)
・歯磨き(8時ごろ)
・ラジオ体操(8時ごろ)
・書斎でメールやニュースサイトのチェック(8時ごろ)
・読書(8時ごろ)
・原稿執筆(8時半~9時ごろ)
■刺激的な酸味で頭シャキーンの“朝の儀式”
だいたい起きるのは6時半ごろですが、目が覚めたら少しだけ、ベッドのなかで読書をします。過去の著作でも書いたように、この「起きる前の読書」は意外と効果的です。頭が冴えているので、意外なくらいにペースよく進みます。
なお、「もう少し読みたいな」と感じているところで、スパッと終わらせることもベッド読書のコツのひとつ。
起床後に洗顔したら、次いでトマトジュースを飲むことも僕には重要。グラス一杯のトマトジュースを飲むと、刺激的な酸味で頭がシャキーンとするからです。ある意味、ここで本格的に目が覚めるといってもいいかも。
さらにその次、ドリップでコーヒーを淹れることも“朝の儀式”として外すことができません。以前は電動コーヒーメーカーを使ったりもしていたのですが、わざわざ一杯だけ淹れるその手間に意味があることに気づいたのです。
豆を蒸らしている数十秒の間に、これからやるべき仕事の段取りを考えることもできますし、そうやって淹れたコーヒーを飲む時間にも、心を落ち着けることができます。
朝のあれこれを済ませたら書斎に入り、メールやニュースサイトのチェックをするのですが、この時間に関してはなるべく無駄を省くように意識しています。
まとめサイトやブログなどをダラダラと眺めて時間を浪費しないように、必要なものだけを見るようにしているのです。かつて、ここに1時間くらいかけてしまっていた時期があり、時間を浪費しているなと反省したことがあります。
■毎朝「テキパキこなす」に大きな意味
そういう経験があるからこそいえるのですが、おもしろそうだなと思ってブックマークしておいたサイトやブログなどは、定期的に見なおすことをおすすめします。
その時点では魅力を感じたとしても、あとから客観的に考えなおした結果、「よく考えると、毎日見続けるほどの価値はない」と気づかされるものも多いからです。
このように、やるべきことをテキパキとこなしていくことが、毎朝のミッション。この「テキパキ」という部分に大きな意味があるのは、無自覚でボーっとPCのモニターを眺めたりしていると、あっという間に時間が経ってしまうからです。それではもったいないですし、エンジンもなかなかかかりません。
よって、理想的なのはそれら朝の作業をリズミカルにこなし、なんとか8時台から仕事を始めること。とはいえ、僕も9時を過ぎてしまうことがあるのですが、そのたびに反省し、「あすは8時台から仕事を始めよう」と意気込むようにしています。
Point 朝は「テキパキ」こなすことに意味がある
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印南 敦史(いんなみ・あつし)
作家、書評家、編集者
最新刊「遅読家のための読書術」(ダイヤモンド社)がベストセラーに。書評家として「ライフハッカー[日本版]」「ニューズウィーク日本版」「マイナビニュース」「Suzie」「WANI BOOKOUT」など多くの媒体に寄稿。
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(作家、書評家、編集者 印南 敦史)

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