防御率4.97→復帰後0.00……パドレスが"クビ寸前"の松井裕樹を手放さなかった理由

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サンディエゴ・パドレスの松井裕樹が5月6日(現地時間)に正式にアクティブロスターへ復帰した。春季トレーニング中の左鼠径部肉離れで開幕をIL(故障者リスト)スタートとなり、約1カ月間のリハビリ登板を経ての復帰だ。

しかしこの復帰には、球団が「ロースター昇格か、ウェーバー放出か」という二択を迫られた舞台裏があった。



パドレスに残された選択肢は、実質ふたつだった



米メディア『Sports Illustrated』の報道によると、松井はリハビリ期間の規定上限に達した時点で、マイナーリーグへの降格を拒否できる権利を持っていた。そのため球団の選択肢は「アクティブロスターに加えるか、ウェーバーにかけて他球団に拾われるリスクを負うか」の実質二択だった。トリプルAエルパソでのリハビリ登板は11試合・12.2イニングで防御率4.97と数字こそ高かったが、パドレスは迷わず残留を選択した。クレイグ・スタメン監督は5月5日の試合前に翌日の復帰を明言していた。



過去2年間が証明したものと、防御率0.00が返した答え



同メディアによると、球団の判断を支えたのは過去2シーズンの蓄積だ。松井は2024年に64試合登板・62.2イニングで防御率3.73・69奪三振、2025年も61試合登板・63.1イニングで防御率3.98・61奪三振と安定した投球でチームに貢献してきた。2024年のシーズン前に締結した5年総額2,800万ドル(約43億1,000万円)の契約が示す通り、NPB10年間の実績を引き提げ渡米した左腕への信頼は揺らがなかった。



そして、復帰後の松井はその期待に結果で応えている。米スポーツメディア『CBS Sports』によると、5月8日から5月20日の5試合でいずれも無失点に抑え、合計10.0イニングを投じて防御率0.00を維持している。12奪三振・被安打5本という内容は、リハビリ中の不振がすでに過去のものとなったことを示しており、パドレスが"ウェーバー放出"というリスクを回避して下した即決の正しさを証明している。

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