広東省は最近になり、ライチ収獲の繁忙期を迎えました。5日午前6時ごろには、中国で今年初の「ライチ専用列車」のG568号列車が同省広州市内の白雲駅を出発しました。
「ライチ専用列車」は、中国国家鉄路集団傘下の中国鉄路広州局集団と中鉄快運が共同で運行する列車です。G568は出発から約4時間半後に湖北省武漢市に到着しました。広東省産の新鮮なライチはさらに、華中地区や各地の市場へと直ちに運送されていきました。

広東省茂名市のライチの年産量は中国全国の4分の1近くを占めます。ライチは「1日で色が変わり、3日で味が変わる」と言われるほど鮮度保持が難しいのですが、鉄道および物流部門は「産地での直接仕入れ」と「鉄道コールドチェーン運送」を結合させる方式を採用し、さらにライチの多重防護包装を強化し、車両内にはスマート温湿度監視装置を導入してライチの状態を監視しています。また、高速鉄道の広範な運送ネットワーク、高速性、定時性といった特長を利用することで、産地の茂名市内で収獲されてから、消費地である武漢市内で店頭に並ぶまでの「最短24時間以内」を実現しました。推計では、この方式は従来型の陸上輸送に比べて効率が3倍以上向上し、果物の減耗率は5%以下に抑えられるそうです。(提供/CRI)