2025年8月1日、中国メディアの大衆網は、黒龍江省にある動物園の冷蔵庫から大量の動物の死体が見つかったと報じた。
記事は、ネット上で近ごろ「黒龍江省ハルビン市太陽島風景区にある建物の冷蔵庫から、大量の野生動物の死体が見つかった」とする動画が拡散したと紹介。
その上で、太陽島にある寒地動物園の責任者が7月30日に現地メディアの取材に対して「動画の内容は事実と異なる」とし、冷蔵庫に保管されていたのは自然死した動物の死体で、教育用の標本を作るためのものだと説明したと伝えた。また、冷蔵庫内には動物の死体が数十匹保管されており、その大部分は相応の届け出を済ませていると述べたことを紹介した。

記事によると、動物園は7月初めより一時営業を停止しているという。太陽島風景区の関係者は、警察や林業などの関係当局がすでに調査に乗り出しているものの、まだ結果が出ていないと説明するとともに、動物園は個人経営の施設で、風景区は土地を有償で貸していただけだとコメントしている。
記事は、現地の公安当局を含む関係当局に連絡を試みたところ、いずれも他部署への問い合わせを求められる、返事が来ないといった状況であり、詳しい情報が得られないことを伝えた。

動物園は面積1万平方メートルの敷地に、大型・小型の動物100匹近くが飼育されており、動物園としてだけでなく、研究学習の実践拠点としての機能も備えていたとのことだが、一時営業停止が今回の件と直接関係しているかは明らかになっていない。(編集・翻訳/川尻)