中国の「職業病分類と目録」新版が8月1日から正式に施行され、手根管症候群、いわゆる「マウス症候群」が初めて職業病として、正式に国の法定リストに追加されました。

データによると、マウス症候群という「デジタル時代の職業病」は、中国の映像端末操作従事者の中では罹患率が12~15%に達しています。

パソコンや携帯電話を長時間使うオフィス人間はマウス症候群にかかりやすいとされていますが、実は原因はそれだけではなく、流れ作業の従事者や調理師などを含む他の職業の従事者の間でもマウス症候群が多発しています。また、車を運転する人が増えるのに伴い、ハンドル操作も手根管への負担要因の一つになっています。

マウス症候群は長期間にわたる手首の反復動作や局所的な圧迫と密接に関連しており、主な症候としては手首の痛みや指のしびれが挙げられます。マウス症候群にはまたいくつかのサインがあります。夜間や朝方に症状が悪化し、しびれで目が覚めることがある。握力が落ちて、ものを持つ際に落としやすい。ひどい場合は母指球筋(ぼしきゅうきん:手のひらの親指の付け根にあるふくらみ部分を形成する筋肉の総称)が萎縮して、親指の付け根が細くなるなどです。女性は生まれつき手根管が狭く、ホルモンの変化(妊娠期、更年期など)によってむくみのリスクが重なる可能性があるため、中年女性はマウス症候群になりやすいとされています。(提供/CRI)

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