サッカースペイン1部リーグのレアル・マドリードに所属するフランス代表のキリアン・エムバペの発言が中国で大騒動に発展したことに関連し、中国メディアの澎湃新聞は28日、エムバペに対する「天文学的な請求」はまだ始まったばかりだとする記事を掲載した。
AFP通信によると、エムバペは動画で、自身を使ったネット上のミーム画像で最も面白かったものは、自分の顔を「中国の独裁者」の体に合成したものだと発言した。
澎湃新聞は「エムバペの不適切発言は中国のファンの強い不満を招いただけでなくビジネス面にも連鎖的な影響を及ぼしている」と指摘。中国乳業大手の蒙牛と飲料大手の東鵬がエムバペと結んでいたCMなどの契約を解消すると発表したことやSNSの小紅書(レッドノート)がエムバペのアカウントに制限をかけたこと、スポーツ専門ポータルサイトの虎撲がエムバペに関する情報を削除したことなどに触れた。
また「この騒動でエムバペの商業価値はどれほど目減りするのか」とし、英紙フィナンシャル・タイムズによると、エムバペがこれまで中国市場で得ていた年間の広告収入は約2200万ユーロ(約38億6000万円)に上り、世界全体での商業収入の38%を占めており、複数の大手ブランドが一斉に契約を解除したことで安定した商業収入の約4割を失うことになると伝えた。
さらに「その影響はエムバペ個人だけでなく、所属クラブのレアル・マドリードにも及んでいる」とし、スペインのスポーツメディア、マルカなどによると、中国の多くの企業がエムバペとのビジネス関係を解消したことで、レアル・マドリードも利益の一部を失うことになると伝えた。それによると、レアル・マドリードの海外における商品売上の10%~15%を中国市場が占めており、中でもエムバペのユニホームは最も売れている商品で、中国の主要なサッカーフォーラムではエムバペ関連グッズの購入をボイコットする動きも出ているという。
記事は「他人を愛する人は他人からも常に愛され、他人を敬う人は他人からも常に敬われる」という意味の中国の思想家、孟子の言葉を引用し、「この出来事は、単一のクラブや選手に短期的な損失をもたらすにとどまらず、国際的なスポーツ産業全体に対して警鐘を鳴らすものとなった。国境を越えたあらゆるスポーツ・ビジネス上の協力関係は相互尊重という基盤の上に成り立っている。この前提を欠いたまま協力関係を築こうとすれば、投下したすべてのリソースが一夜にして無に帰してしまう恐れがある」と伝えた。(翻訳・編集/柳川)











