中国のフラッグシップキャリア、中国国際航空(00753/香港、601111/上海)が10月28日、2022年1~9月期の業績報告を発表した。売上高はは前年同期比で26.75%減少し、純損益は281億人民元の赤字となった。

 
 22年7~9月期の売上高は181億3591万元で、前年同時期の197億9362万元から8.37%減少した。純損益は86億6835万元の赤字で、前年同時期の35億3585万元から赤字額が2.45倍に膨らんだ。また、非経常損益を差し引いた純損失は87億8663万元の赤字で、赤字額が前年同期比2.41倍となった。
 
 1~9月期の売上高は420億8856万元で、前年同時期の574億5742万元から26.75%減少。純損益は281億326万元の赤字で、前年同時期の103億2166万元から赤字額が2.72倍に拡大した。非経常損益を差し引いた純損失は282億8081万元の赤字で、赤字額は前年同期比の2.67倍となっている。
 
 22年1~9月期の累計乗客人数は3075万8400人(前年同期比44.3%減)で、そのうち国内線が3025万9300人(同44.3%減)、国際線が21万1200人(同10.2%減)、香港・マカオ・台湾を発着する地区路線が28万7900人(同55.2%減)だった。また、貨物および郵便の輸送量は68万8795トン(同22.6%減)で、このうち国内路線が40万5706トン(同32.3%減)、国際路線が26万4035トン(同3.0%減)、地区路線は1万9053万トン(同3.5%増)だった。
 
 減収、赤字拡大の主な要因について同社は、中国国内における新型コロナ感染が散発的に発生して都市封鎖が行われたこと、燃油価格の上昇、為替レートの変動などが複合的に影響したと説明している。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
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