中国は強大な軍事力を背景に、南シナ海で領有権を主張し人工島を建設するなど、その主張を既成事実化しようとしている。このような中国からすると、日本が北方領土問題においてロシアに対し強硬姿勢を示さないことが、不思議に感じるようだ。
中国メディアの快資訊はこのほど、日本とロシアの実力差について分析する記事を掲載した。

 記事はまず、日本の軍事面での実力を考えると、北方領土を取り戻すだけの力があるはずだと多くの中国人は考えると紹介。このような考えは「ある程度理解できる」としつつも、実際のところは日本とロシアには大きな実力差があると指摘した。簡単に言うと「日本は大国だが強国ではない」ためだという。

 記事によると、日本は経済や科学技術、軍事面からすると確かに「大国」ではあるが、「強国」というほどではないそうだ。この点、世界最大の国土を持つロシアは、経済力で日本に劣るとはいえ、豊富な資源を有していると指摘した。これは約9割の資源を輸入に頼る日本との大きな違いだとしている。

 それで、日本はロシアに挑戦するだけの能力があるものの、その結果を受け入れるだけの余裕がないと説明。仮に日本とロシアが衝突した場合、日本の経済的な優位性は瞬時に消えるが、ロシアの豊富な資源は戦争を継続する力になると論じた。それでロシアは10回失敗しても問題ないが、日本は1回失敗すると起き上がれなくなるとし、「これが強国と大国の違いだ」と結んだ。

 日本は粘り強くロシアと交渉を続けているが、腕力で領土を獲得しようという発想がいかにも中国らしい考えだと言えるだろう。中国は尖閣諸島(中国名:釣魚島)周辺での動きを活発化させており、日本としては強く警戒する必要があるのではないだろうか。
(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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