米菓メーカーで海外市場へ挑戦する動きが強まっている。米菓がグルテンフリーの菓子として海外で注目され、ヘルシーなイメージを持たれていることが背景。
各社とも人口の多い巨大市場に着目して着実に歩を進める。

 亀田製菓は、海外事業を国内米菓と並ぶ太い柱に育成すべく、昨年6月に北米唯一の大規模米菓製造会社のTH FOODS, INC.(以下、THF)の全株式を取得して完全子会社化した。THFは35年間、ブランドとしてはうす焼のグルテンフリークラッカーを中心に展開。今後は「ハッピーターン」や「亀田の柿の種」など他カテゴリの展開を予定している。北米でテスト販売している「こつぶっこ」の類似品は好評を博しているという。

 髙木政紀社長は「亀田製菓には長年培ってきた米菓の知見があり、『ソフト』や『揚米菓』といったうす焼以外のカテゴリ製品を製造する技術を多数有している。日本の製品をそのまま持っていくのではなく、現地のお客様の嗜好に合わせてアメリカナイズした商品を展開していく。北米市場に適応しやすいものをプロジェクトチームが現在テストしている」と力を込める。

 三幸製菓も海外市場に着目しているとみられる。

 岩塚製菓は、アメリカの大手小売チェーンで2月から発売されている「BEIKA MOCHI」の「Teriyaki」BIGサイズで実績を積み重ね横展開につなげるべく取り組んでいる。

 栗山米菓の栗山大河社長は海外市場について、「現時点で具体的に進めていないが、魅力的な市場であると捉えている」と述べる。

 越後製菓は「ふんわり名人」と「新潟の星」を海外展開。
星野一郎取締役会長は、北米について「今年から新規流通企業さまへの導入が決定し、ネジを巻き直していく。日系スーパーだけではなく、現地の人が利用するスーパーでも売っていただけるようにしたい」と語る。

 金吾堂製菓は、需要動向を探り、輸出商品の一部で賞味期限を延長するなどして取り組んでいる。

 ホンダ製菓の誉田慎一郎社長は海外について「ボリュームは小さいものの順調に拡大している。既存エリアでは、香港と台湾を中心にお客様との関係構築が図れて安定して販売いただいているほか、新規エリアを2か国増やすことができ、このほど輸出をスタートした。海外では『米菓=健康』のイメージが割と浸透しておりポテンシャルが見込めるため、今後さらに大きく広げていきたい」と意欲を示す。

(3月30日付本紙に「米菓特集」)

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