同社は22年春と秋、23年春に容量減を含む価格改定を実施。これにより主力のベビーチーズは、特にプレミアム商品と季節限定商品で採用減や買い控えがみられた。
プロセスチーズのなかでも構成比が高いベビーチーズの売上は乳製品全体の売上に影響することから、既存品の価値を改めて訴求してチーズ売場への集客を図る。
黒田浄治執行役員マーケティング本部長は「価格改定後も買い続けてくださる人も多いが、価格差が広がればいずれ離脱してしまう。新商品はもちろん、既存品の価値を再認識してもらうことでQBBブランドを選び続けてほしい」など語った。
ベビーチーズの既存品で特に好調なのが「おいしく健康プラスベビーチーズ チーズDE鉄分」。上期は同商品を医療施設周辺の食品スーパーや妊婦専用のバーで展開して鉄分や葉酸を手軽に摂れる機能面を地道に訴求したことが奏功し、売上・数量ともに二ケタ伸長した。
リステリア菌食中毒の観点から妊娠中にチーズが敬遠される動きがみられる中、下期もプロセスチーズは妊娠中も問題なく食せるといった啓発を含め同商品の価値をSNSなどで発信していく。加えて新たな顧客接点として11月に神戸マラソンでランナーへ配布も計画している。
好調のチーズデザートはドラッグストアで販売を強化する。
新たな切り口では、プラントベースドフード(PBF)とアイス商品の販路拡大を掲げる。
PBFは大手チェーンでテスト販売したPBFのシュレッドチーズが販売期間を延長するなど好調だった。25年の大阪・関西万博は「未来のフード体験」をテーマにPBFメニューを展開する。
植物性飲料では、昨年から輸入販売しているオーツミルク「OATSIDE(オーツサイド)」のスポット展開含めた小売店の取り扱いが1千250店舗まで拡大している。
チーズを使ったアイスは、今年に入り関西の一部SM店舗でテストマーケティングを実施。一部店舗で定番化が検討されているほか、引き合いが強かった業務用商品の展開も予定している。

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