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青森で「幻のもやし」を探す旅、第一弾!

「もやしソバ」をこよなく愛するピエール瀧が、名店をめぐりながら、もやしソバとは何なのかを考えたり考えなかったりするこの連載。連載開始から1年がたちました! ということで、今回から特別企画がスタート。

青森で"幻のもやし"を探す旅をお届けします!

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――瀧さん、この連載が始まって1年がたちました! 1周年記念ということで、今回から3回にわたって「幻のもやしと呼ばれる、青森県『大鰐温泉もやし』を使ったもやしソバを食べに行く」という特別企画になります!

ピエール瀧(以下、瀧) 幻のもやし! それはぜひ行きましょう。

――早速ですが、われわれはすでに青森県青森市内に来ています。最終目的地は青森県南津軽郡の大鰐町ですが、まずは市内でいろいろ調査をしようとやって来たのが、ここ「つじ製麺所」です。

 製麺所? じゃあ、麺から作ってるってこと?

【ピエール瀧の「萌え萌やしソバ探訪録」】23杯目「麺は自家製で煮干しスープ、青森の『かき玉もやしそば』!」
その名のとおり、店内で麺を作っているそうです!

その名のとおり、店内で麺を作っているそうです!

――そうらしいです。店の入り口に券売機がありますね。

 すごい。けっこうメニューがたくさんあるよ。さっき、駅からタクシーに乗ったときに運転手さんが言ってたけど、青森は煮干しラーメンが主流なんだってね。

――はい。そう言ってました。

 で、ここにも「煮干し中華そば」(しょうゆ、しお/細ちぢれ麺、中太麺)があるけど、680円って良心的な値段じゃない?

――東京と比べたら安いですよね。それ以外にも「荒煮干しそば」(820円)、「平打ち煮干しそば」(730円)、「煮干しワンタン麺」(880円)といろいろありますよ。

 ほかにも「味噌にんにくらーめん」(890円)、「みそ咖喱カツそば」(950円)がある。トッピングも「バター」(120円)、「生たまご」(60円)、「もち」(120円)だって。で、肝心のもやしソバは......えっ、「かき玉もやしそば」(790円)!?

店主の辻康志さん(以下、辻さん) いらっしゃいませ。かき玉もやしそばは、辛口にもできますよ。

 あ、そうなんですね。辛口も捨て難いですが、煮干しスープ本来の味を味わってみたいので、普通でお願いします。その代わりにおもちをトッピングします。で、ご挨拶が遅くなりましたが、本日はよろしくお願いします、瀧です。

辻さん こちらこそ、よろしくお願いします。

――自分はプレーンの煮干し中華そば(しょうゆ/細ちぢれ麺)にします。

辻さん ありがとうございます。どうぞ、お座りください。

――店内はなんかバーみたいな感じですね。昔、バーだったお店をそのまま使ってるんですかね。

 いや、どうかな。そう思いたくなるけど、バーでこんなホーローの看板を飾るかな。ご主人の趣味なんじゃないの?

辻さん お待たせしました。かき玉もやしそばのおもちトッピングと煮干し中華そばです。

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「かき玉もやしそば」(790円)※写真はもちトッピングのものです

「かき玉もやしそば」(790円)※写真はもちトッピングのものです

 これはいい。なんか見た目がきれいですね。そして、揚げもちの主張が強い! 「もやしはどこですか?」って感じですけど、このでっかいチャーシューの下に隠れてるんですかね?

辻さん わかりづらくて、すみません。

 いやいや、もちろん入っているのはわかってますって。ほら、あった。溶き卵ともやし。

そして、白髪ねぎ風に細く切ったネギと輪切りのネギの2種類が乗ってて、あとはメンマにナルトですね。

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もやしが見えないくらいのねぎや大きなチャーシューがのってます!

もやしが見えないくらいのねぎや大きなチャーシューがのってます!

――ごま油のいい香りがします。

 いただきます。う~ん、麺がうまい! 麺の色が白いから軟らかそうなイメージがあるんだけど、コシがしっかり出ている。そして、スープは塩煮干しかな。

辻さん はい。塩です。

 めっちゃうまいです。揚げもちも合いますね。ちなみにこのお店の名前は「つじ製麺所」じゃないですか。ということは店内で麺を作ってるっていうことですか?

辻さん はい、そうです。

 この麺がちょっと白いのはなぜなんですか? 小麦粉の種類?

辻さん 着色料とかを使ってないからです。

 そうか。小麦の色がそのまま麺に反映されているんですね。スープはやっぱり煮干しから取ってるんですよね?

辻さん はい。毎日、煮干しと昆布だけで取ってます。

 シンプル。なんで「かき玉もやしそば」にしようと思ったんですか? かき玉だけでもいいのに。

辻さん なんか寂しいかなって思ったんです。ボリュームがあったほうがお客さんが喜ぶかなって。

 優しい(笑)。確かにそうですね。そういえば、青森には「大鰐温泉もやし」ってありますよね。

辻さん はい。

でも、なかなか手に入らないんですよ。

 青森市内でも?

辻さん 大鰐温泉のほうに行かないと買えないんです。

 青森の人でも、大鰐温泉もやしは激レアってことなんですね。

辻さん 市内のスーパーでは、まず売ってません。

 そんな感じなんですか、意外。ところで、この店内の装飾はご主人の趣味なんですか?

辻さん そうです。この店に移る前は、掘っ立て小屋みたいな所で営業してて、ホーローの看板とかが似合う感じだったんですよ。で、移った当初は飾ってなかったんですが、お客さんから「昔の雰囲気が良かった」って言われて、飾り始めました。そうしたら、お客さんもいろいろな看板を持ってくるようになって増えてしまって。

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店主の辻康志さん(左)と看板娘の是川桂子さん(右)

店主の辻康志さん(左)と看板娘の是川桂子さん(右)

 「家にあったやつ持ってきたよ」とかって感じですかね。ちなみに青森山田高校のグッズもありますが、〝青森山田推し〟なんですか?

辻さん 僕の出身校なんです。

 そうなんすね。

青森山田ってサッカーや卓球なんかのスポーツがすごく強い学校ですけど、ご主人は何部だったんですか?

辻さん 実は、帰宅部です。

 ああ(笑)。このお店には、青森山田の学生たちも来るんですか?

辻さん たまに来ますよ。だから、高校生や中学生には大盛りをサービスしているんですよ。

 そりゃ学生にはありがたい。そっか。もし麺が足りなくなっても、ここでまた打てばいいんですもんね。なるほど! そういうことだったのか。いやー、本日はどうもありがとうございました。

――次回は大鰐温泉からお届けします!

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■つじ製麺所 
青森県青森市古川1-10-9-1 青森センターホテル1F 
017-721-2690 

※営業日時、メニュー、価格などは変更になる場合があります 
※おいしいもやしソバなどの情報は【moemoyashisoba@gmail.com】まで 

■ピエール瀧(ぴえーる・たき) 
1967年生まれ、静岡県出身。ミュージシャン、俳優、声優、タレント。
「無駄こそ宝なり」が信条。好物はもやしソバ。 
公式Instagram【@pierre_taki】 

構成/TAKA-HO

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