◆第107回全国高校野球選手権埼玉大会 ▽5回戦浦和実9―6西武学園文理(21日・県営大宮)

 今春センバツ4強の浦和実が逆転勝ちで準々決勝進出を決めた。

 5回までは西武学園文理に2点リードを許したが、6回に打線が爆発。

三塁打2本など4安打2四球で一挙5点を追加した。7回には1点差に迫られるも、直後に2点を追加して突き放した。

 4回の守備で先発出場した中堅手が左翼手と交錯して負傷したが、5回から途中出場した田谷野巽生中堅手(3年)が躍動した。「控えで出る分、誰よりも活躍しないと」。2安打2打点の結果を残し、チームを5回戦突破に導いた。「田谷野がよく打った」と辻川正彦監督も称賛。出場機会は少ないが、与えられたチャンスを生かした。

 指揮官は「うちはこういうチーム。代わりに出た選手が、前の選手をフォローする」。23日の準々決勝は伊奈学園戦。ベンチにいる20人全員で立ち向かい、春夏連続の甲子園出場を目指す。(北村 優衣)

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