◆第107回全国高校野球選手権大阪大会▽4回戦 近大付10―6大院大高(21日・くら寿司スタジアム堺)

 近大付が8回に一挙6得点を挙げる大逆転で、大院大高を破り、昨秋のリベンジを果たした。

 1点を追う8回、2四球で無死一、二塁となり、9番・宮崎斗輝(とき)投手(3年)の中前適時打で同点に追い付いた。

しかし、バント失敗や空振り三振を喫し、なおも2死満塁。4番・桑原宇一郎中堅手(3年)が高めのストレートを捉え、左中間を破る勝ち越しの2点二塁打を放った。「みんながつないでくれた打席。自分が打って勝たせたかった」と4番の仕事を果たした。

 打線はその後、2死二、三塁から5番・武内悠隼左翼手(3年)が左越え二塁打で2点を追加。次打者の梶原哲真主将(3年)も右前適時打で続き、6点を奪った。5回まで無得点に抑えられたが、試合は14安打10得点と大勝。藤本博国監督は「3年は負けた悔しさを晴らすために来た。後半勝負だった」と選手の成長した姿に目を細めた。

 大院大高とは、昨秋の大阪大会3位決定戦で対戦。11回タイブレークの末に敗れ、近畿大会出場を逃した。3年生は負けた悔しさを糧に冬を乗り越えてきた。

今夏から4番を任された桑原は5打数3安打3打点と勝利に導き、「秋は打てなかったから、打ててよかった。これからも自分が打って勝たせたい」と汗を拭った。

 次戦は22日、阪南大高と対戦する。

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